世界から猫が消えたなら
🌟邦画🌟
主演🌟
佐藤健
2016年 102分
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟★
猫が消えたら...。
僕が消えたら...。
信じられない実話
初めて書いた手紙
それは遺書になった...。
自転車で郵便を配達する毎日。通勤も自転車。仕事終わりには路面電車と並走し、友人のツタヤ=タツヤ(濱田岳)が働くレンタルビデオ屋に寄り道。
返却すると、タツヤがお勧めのビデオを渡す。そしてそのまま店を出ていく...。来店から僅か1~2分。
「考えるな感じろ」
by燃えよ...
~今日のやり取り~
このやり取りは...。飽きないか?と他の店員から突っ込みが入るほど続いている。
無限の未来が当然。
明日が来るのも。
当たり前すぎて...。
突然の激痛に襲われて自転車から転げ落ちた。診察室での医師からの話にケゲンナ顔になる。
悪性の脳腫瘍と思われ逼迫した状況で手術も難しいと、その場で余命宣告をうける。
絞り出した声で残りの余命を質問すると、いつ急変してもおかしくない状況だと聞き、項垂れる...
そして錯乱し😱
病院を走り去る...。
っと、妄想した。
実際は入院の説明をうけながら、取り乱したりしない自分を客観視していた...。
大好きな映画や本は、あと何本観賞出きる?とか、買い物したばかりの品のことなどを冷静に考えながら家路に着く。
アンティークな建物、下宿屋風の一室。鍵を開け入室し、留守番していた猫を抱き上げる。人の気配に目を向けると、そこには自分と同じ顔があった。
驚いている様子を見てニヤつきながら...。
「悪魔」と呼べばいい。
明日死ぬけど取引をすれば、寿命を伸ばせるけど⁉️
と言っている。
世の中いらない物だらけ!溢れている消しても困らないもの...。
半信半疑ではあるものの、考え始めるまで、さほど時間はかからなかった。
何かの映画の1シーンのような⁉️世界のルール。
消す物は自分で決められないようだ。
そこに上司からの電話が。
見ていた悪魔は電話がいらなそう!と判断。最後の電話の相手に悩んでいると、電話の最後の一日を楽しむようにと言葉を残し、悪魔は姿を消した。
猫がひと鳴きしたことで、小学校の帰り道に拾った雨の日を思い出していた...。猫アレルギーだった母は拒んだものの、結局は飼う事を許してくれた。段ボールに書かれたレタスの絵から名前をつけた。当時の夢から覚めたように、目覚めた朝、古い写真を眺めた。その中の1枚に、ピンぼけした父との親子写真があった。
最後に電話で話たい人...
思い浮かんだのは父
そして...母。
でも、病気で他界してしまった。一度も見舞に訪れなかった父親を今も許せないでいる。結局電話した相手は..⁉️元彼女(宮﨑あおい)と待ち合わせをした。
よそよそしい挨拶を交わした後、彼女は初めて聞く母の思出話を話してくれた。
喫茶店に場を移してもノープランだったので少しぎこちなかったが、直ぐに懐かしい話題になり笑顔になる。
間違い電話から交際に発展。でも、デート中よりも電話の方が会話が弾む妙な関係だった。それでもデートから帰宅した後の電話が好きだったと彼女は回想する。
歩いて20分の距離に住む2人が5時間も長電話に、揃って寝落ち常習犯。電話するためにデートしているようだったと、お互いに嫌いになって別れた訳じゃなかったことを思い出す。
別れ際に、電話はなくなっていい物じゃないと言う彼女に自分の余命を打ち明ける。1人になった彼女は封筒をポストへ投函した。
電車で携帯を見つめていると、悪魔が現れて電話を消した。すると電車内の携帯...街中の電話ボックス...電話のショップ...電話に纏わるものも一緒に消えていった...。
彼女の記憶と交際していた事実も例外なく消えてしまった。
彼女のもとへ走り、人と人との関係も消えてしまうことを、初めて実感する。
その夜、何かを犠牲に生き延びていくことについて考えていた...。
次は「映画」
悪魔が選んだ...。
今度はTSUTAYAみたいなタツヤとの出会いを回想。
一目でヲタクと分かるタツヤに話しかけた日から無限にある映画の話題で繋がってきた日々を思い出す。
絞り出した言葉とは
タツヤが死ぬ前に見たいと思う一本を借りたい。
だった...。
僕は本を買うと必ず結末を先に読む。読み終わる前に...。by恋人たちの予感...。
などと、チョイチョイ会話の間に何かの映画の名台詞を挟む2人だけのキャッチボール。
最後に観れる1本の話を伝えると、永遠の関係を続けたい思いから中々1本が選べない。そうこうしているうちに映画を消してしまう悪魔。
こして、タツヤの中の自分も消えていく...。
生きることは素晴らしい。
そのために、世界から何かを消す。代償として1日生きながら得る。
何を思って、何を選んでいくのか...。そして誰からも名前を呼ばれない。そこにも意味があるのだろうか...。
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映画好きには「あるある」映画の1シーンを盛り込んだトークは盛り上がる😍
ヲタク同士なら難易度が上がる🤩
タツヤとの友情は何となく想像がついて、感傷も同じく想像して胸がいっぱいになった😢
元彼女との出来事が主軸と絡んで、より強くメンタルチック😣色々と思うところがあった。老いとは、また別の意味で死を受け入れることは計り知れない。大切に生きることを忘れないで生きよう!と思った。
いざ、自分の身に起こった時に同じ選択ができるかは、分からない。映画から重要なメッセージを受け取ったと思っては居るので、自分の事として考える「その時」の参考にしたいと思っている。
思いの外ズッシリときた映画だった。学びの1本だった🍀
余韻に浸りながら
失礼します...。
今日も拝読をありがとうございました🍀🤗✨
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