ツナグ
🌟邦画
🌟主演🌟
松坂桃李
2012年 129分
★出演者★
樹木希林
佐藤隆太
桐谷美玲
橋本愛
大野いと
遠藤憲一
別所哲也 ほか
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟★
生前の樹木希林さんが出演されていることから視聴した。当時は、何となく優しい感じの映画だな...。と微かに覚えている。
今回の視聴のきっかけは「ツ」から始まる作品名だからだった...。
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟★
朝練に遅れそうだと、女子高生が2人自転車で急いで学校に向かっていた...。
御園(大野いと)と嵐(橋本愛)は同じ部活で、いつも一緒にいた。御園は歩美(松坂桃李)に好意を持っていて、クラスが同じ嵐に紹介を頼むが嵐は目が泳ぎながら拒否した。嵐の気持ちに御園は気づいていない。
歩美(松坂桃李)は祖母のアイ子(樹木希林)と2人暮らし。アイ子は自分に何かあったら、1人になってしまう歩美のことを気にかけていた。
ある日、街灯の下に1人待つ男性のもとへ歩美が近づく。ツナグだと名乗ると若い身なりの歩美に疑いの眼差しで確認してきた。歩美は即座に対応したが、かつがれていると思い込んだ男性は罵倒する。
それでも歩美はひるまない。必要な情報を男性に訪ねる。淡々と話を進める歩美をみて男性は母親=畠田ツル(八千草薫)の名前を出す。
ルールの説明までをし終えると、やはり信じきれない男性=畠田ヤスヒコ(遠藤憲一)は捨てぜりふを吐き、去ってしまう。
翌日、学校では御園が他の部員に都市伝説を語っていた...。
死んだ人との再開を叶える人がいるというが、都市伝説であると...。
その頃アイ子は病院にいた。杖を忘れて転倒してしまう。通りがかった土谷(佐藤隆太)が介助すると、土谷の顔を見るなりアイ子は意味ありげに呟く。だが不思議そうな土谷をよそに、その場はそのまま歩き去る。
一方ヤスヒコは、ツルの葬儀場での息子との喧嘩を回想していた。内容はヤスヒコがツルの病状を内緒にしていた事だった...。そこに準備が整ったと歩美から電話が入る。
嫁ぐ時に兄から力を譲られた「ツナグ」をアイ子は50年間続けてきたという。それを今、歩美に継承しようとしていた。歩美は言わば見習い期間中。
力を譲ることで、家と家を繋ごうとしたのでは?と兄の愛情も、ちゃんとアイ子は受け取っていた。そして、その兄=歩美から見ると叔父は、通常占い師として生計をたてていて、金銭が絡むことは、全て引き受けてくれるから歩美は心配しなくていいと教えた。
依頼人の面会を取り仕切るのがツナグ(歩美)の役目であること。自分は利用することは出来ないことなど、細かい引き継ぎをしていく。
ただ、継承前ならアイ子が一度だけ歩美を依頼者とすることが出来ると付け加えた...。
歩美は「会いたい人」を考える...。
ある日突然自分1人を置いて両親は剃ろって命をたった...。発見者は歩美。
どうして⁉️の謎をずっと抱えてきた。だが、祖母からの問いに即答はしなかった。
死んだ人の世界...。
実現するのか⁉️歩美はまだ半信半疑だった。
「ツナグ」によって登場人物達の想いに振れ、歩美自身も過去と向き合って行く事になる。
ヤスヒコがツルと面会する日がきた。歩美は初めてツル=死者に対面し挨拶をする。緊張と安堵の入り交じる感情の中に、ツルの穏やかな振るまいに歩美は落ち着く。
ツルはこじつけではなく、本当の理由は何かヤスヒコに訪ねると、言いにくそうに息子のタイチとの不仲を相談した。すると...。
ツルが20年前にツナグを通して夫にタイチを見せに行ったことを打ち明ける。ツルの語りにヤスヒコが納得した素振りを見せると眩しい光が迫ってくるのを感じる。軽く笑みを浮かべ合いながら迫る光を眺めていた。
憎まれ口しか叩かなかったヤスヒコが歩美に頭を下げた。ありがとう。と。
そして自分の名刺を出し、困ったときは頼るようにと言い残し去っていく。独特ではあるが感謝を表した。
翌朝、アイ子に興奮して語る歩美の姿があった。初めての「ツナグ」が良い雰囲気だったことで、テンションが上がっているようだ。まだ高校生の歩美に、アイ子は色んな形の「ツナグ」が存在することを呟き、軽くたしなめる。
歩美の同級生である嵐と御園に不穏な空気が流れ始める。病院では土谷とアイ子が再開し何かが動き始める。
代々不思議な力を継承してきた一族の末裔である歩美。祖母から全てを引き継いだ時、どんな未来の中に歩美は生きていくことになるのだろうか⁉️
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オムニバスで物語が構成されているが、時系列で整理すると歩美の成長が軸になっているのかもしれない。
個人的に視聴し終わって、羨ましいと感じなかった自分に驚いた。
当時は確かに体験してみたいと思っていた。
でも、今はこのそれぞれの形を見て思うことがある。やはり視聴する時期があるのだということ。
不完全燃焼だった作品も「響く時がくる」を踏まえてコメントには注意していこうと思った。
もっと言葉を学んで、感想を言葉で表すことが出来るようになりたいと思った。
今は、この程度でしか表現出来ない自分をもどかしく思いながら、誤字をチェックして就寝したいと思う。
最後に、樹木希林さん個人としての生き方を、この役であるアイ子さんに見ていた。他の出演作も順次視聴していきたいな。
今日も拝読をありがとうございました🍀🤗✨
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