〜27歳の旅立ち〜
🎥日本ドキュメンタリー⚖👨👩👦🖌
その他
夫・松本善明さん。
息子・松本猛さん。
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2012年・96分
Amazon prime videoより
※本日、パッと目に飛び込んできた事から視聴に至る。今この作品に出合った事で、黒柳徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」にも興味が湧いた。機会を改めて拝聴(拝読)してみようと考えている。
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絵本作家いわさきちひろさんを描いたドキュメンタリー映画。(ドキュメンタリー映画としては初作品)監督・編集を海南友子さんが担当し(財団法人いわさきちひろ記念事業団理事長)山田洋次もエグゼクティブプロデューサーとして参加したという。
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おおすじ
黒柳徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」の挿絵で知られる。世代を越えて愛され続けている絵本作家いわさきちひろさん。55年で波乱の生涯を閉じる。27歳で画家として身を立てる決意をしてから子どもの心の内面を描き続けた。その姿を関係者たちの証言を基に人生を追いかける。
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もう少し詳しく
お互いの立場を尊重し特に芸術家としての妻の立場を尊重する事。松本善明・知弘と連盟の署名。ワイングラスを買い2人だけの結婚式をワインで祝った。翌年長男を授かり「猛」と名付ける。しかしこの頃の松本は特別な想いを胸に弁護士を志している最中。31歳と24歳の童顔の両親と長男の祝いの写真が唯一の贅沢となったに違いない。
覚悟を持って私が家計を支える!と絵筆を握りしめる知弘。バツイチの年上駆け落ち婚、頼れる人は無く夢に生活を乗せて厳しい現実に挑んでいく。しかし初めての育児と仕事の納期…。1年足らずで長野の両親に預ける決心をした。
お金が入ると約10時間かけて愛しい息子に会いに行く、月一でも母乳を飲ませてあげたいと、日ごろから努力をする。スケッチブックを猛でいっぱいにしながら…。
更に翌年、司法試験の合格と共に親子3人で暮らせるようになる。今までにない別人のような知弘の満面の笑みが写真に残っていた。やっと人生に春が訪れたようだ。
飛躍の時…。
息子(松本猛)本人が当時の思い出を笑顔で語る。知弘が何気ない仕草をスケッチする為にモデル役になる事が嬉しかったという。生活の為に商品の広告の絵も手掛けていたのだ。弁護士になった父だが、お金にならない仕事が殆どで、補うように母が生活費を稼いでいたと回想する猛氏。
生活費を稼ぐ為に、本来の道筋から脱線しダメになってしまったと考えるようになっていた知弘に、誰が真っ先に気付いたのだろうか?夫と出会う前の知弘の人生は、波乱に満ちたモノで時代のせいでもあったが、そうとう精神を病んだ過去を持っている。
始まりは設計士と教師の両親に絵を描く道を反対され最初の結婚を強いられた。2人の間の事は詳細に語られてはいないが、日本から離れた土地から帰ってきた時、元夫は窮屈な器に収まり知弘の腕に初めて抱かれていた。
その前後数年の歴史を、完全になかったことにしようと強固に立ち回っていた知弘を、当時の友人たちが回想する。おそらくどこかで目にしているであろう「いわさきちひろ」さんの絵。作者よりも絵が先行しているのではないだろうか。
まだ若くして50代半ばで生涯を閉じるまでを、遺品となる数々の絵と写真、生き証人(知人)たちが当時の彼女を振り返る。
淡いタッチで個性がウケ難い時代にありながら、しがみついた1人の女性。その熱量を内に秘めた情熱的な女性と、感情が読み取れそうなほどの表現を持つ子ども達の絵。この絵の中に詰まっているのかと思うと、とても感慨深い。
時にハッとするような絵、訴えかけられるような絵が愛おしく思えた瞬間を体感した。
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「まとめ」
ほんわかした絵本を一目見た時から作者の生立ちは、勝手に幸せな人生を想像していたので、ある意味ショッキングな半生で衝撃的だった。少し引き気味で呆然とドキュメンタリーを見ている錯覚を覚え、ちょっと怖くて目が離せなくなったほど…。
ショックすぎて前半見入ってしまい、「おおすじ」も時系列が前後逆になってしまった💦ぎゅっと圧縮したような生涯を見せてもらった気分です。作品は残り、いわさきちひろさんの絵のタッチも生き続けていく事でしょう。
そして、こうしてドキュメントが映画扱いになっている事で、各年齢層へと広がっていくのだと思います。
どの自画像も夢に見そうなシュールさが怖い😱だけど絵本や挿絵(子どもたちの絵)と写真の童顔は何度画面に登場しても和みます🥰幼い我が子の姿は、ずっとずーと一緒で母性本能をくすぐられました🍀
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最後まで読んで下さって
ありがとうございます。
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