視聴作品は…
監督=平山秀幸さん
脚本=加藤正人さん
原作=夢枕獏さんの小説
「神々の山嶺」
クランクインしたのはネパールのカトマンドゥ(2015年3月)撮影が行われたのはエベレストのベースキャンプ付近(標高5200m)の場所。クランクアップは6月ですが、4月の上旬までに撮影は終わっていた様子。
※4月25日にネパール地震が発生。その際エヴェレストでも大規模な雪崩が発生した。甚大な被害を受けてしまったカトマンドゥの、被災前の映像が収められている映画としても注目されたという。
※2016年3月8日。ネパール大地震復興支援 チャリティー試写会が開催され、皇太子徳仁親王一家が出席されたと話題になる。
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2016年・122分
Amazon prime videoより
現在prime会員は無料で視聴が可能です。
(会員でも一部地域の方は視聴出来ない可能性があります)ご注意ください。
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エンディング
「喜びのシンフォニー」💿
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役柄・その他
🌟深町誠★岡田准一
クライマー兼カメラマン。カトマンズに滞在中、偶然有名な登山家のカメラを見付ける。カメラを手に入れた瞬間、その先に運命の出会いがあった。羽生丈二(阿部寛)の生き様に触れ、どうしようもなく惹かれていく。
※原作では恋人を登山仲間に奪われ、その彼は山で雪崩に遭遇し帰らぬ人となってしまう。と、あるが映画では触れていない。
🌟羽生丈二★阿部寛
クライマー。才能ある岩壁登攀者だが協調性に欠け、傲慢で人望が無い為パートナーが長続きしない。国内の数々の難所を攻略しているエキスパートなのだが、知名度が足りずに万年資金難。力量が同じ同期のライバルは要領がよく、海外遠征などでテレビ中継され、世間の注目を浴びている姿に罵声を飛ばしていた。
強烈に個性的な一面を慕い、生立ちが似ている事から後輩の岸文太郎(風間俊介)に懐かれる。ザイルパートナーになるまで良好な関係を築く。しかし…2人の初めてのトライで、岸は命を落とす。検証の結果事故扱いとなるが、責任を感じ残された妹の支えになる。
事故の後、単独登攀を好むようになり、ある時を境に日本に帰らなくなる。
※キャラクターモデルは森田勝さん。
🌟岸文太郎★風間俊介
羽生とザイルパートナーを組めなかったら山岳会に入会した意味がないと言い切る青年。羽生と同じように両親を幼い頃亡くしている。岩壁登攀の素質があり目立っていた。良好な関係性も築けた事から、羽生と2人で初トライが実現する。しかし中刷り状態に陥り、自らロープを切り転落を選択した。
🌟岸凉子★尾野真千子
岸文太郎の妹。兄の死をきっかけに羽生と交流を持つようになり、失踪した後も彼を待ち続けた。深町と出会った事からネパールまで探しに行き生存を確認するが、妻と子どもの存在を告げられ日本へ帰る。
※原作ではカメラを巡って誘拐事件に巻き込まれる事になったり、深町との時間の共有で、新たな関係性が芽生える展開になる。しかし映画では深い描写はなく、ベースキャンプで生還を祈るシーンまでに留まる。
井上★甲本雅裕
長谷渉★佐々木蔵之介
アン・ツェリン★テインレィ・ロンドゥップ
斎藤★山中崇
工藤★田中要次
ほか
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おおすじ
日本のエヴェレスト遠征隊は、比較的中年層のベテラン勢で編成された。1993年にネパール(カトマンドゥ)にて2人の滑落(死者)を出してしまう。犠牲者を出して失敗に終わった事で、必然的に写真集もお蔵入りになってしまった。
カメラマンとして参加した深町誠(岡田准一)は納得がいかないと食い下がるが、逆に滑落していく2人にシャッターをきり続けていた事を無神経だと批判され、取り残される。アチコチから資金を集めてギリギリの参加だった事から、今後の事を考えながら途方に暮れていた。
そのままカトマンズの街をフラフラしていると故買屋(こばいや=日本では処罰の対象となるが、盗品だと知りながら商品を買い取り、又は交換する行為を行う店)に展示してあるカメラに目を奪われる。手に取ると、それはまさかの有名な登山家の愛用品だった。
しかし値踏みの交渉は成立せず、日本に帰国する事になるが…気になって仕方がない。再び舞い戻りカメラを購入。さらに入手した経緯の情報も買おうとした時、横やりが入る…。最終的にカメラを手にした大男は見覚えのある日本人だった。これが羽生と深町の出会いである。
カメラの本当の所有者の名も見当が付き、深町の予想通りの情報が証明されるとスポンサーが付いた。貧乏カメラマンが返上されると、とんとん拍子に事が進んで行く。その中には岸涼子(尾野真千子)も含まれていた。彼女は岸文太郎の妹で羽生を探しにネパールまで同行するという。
羽生は岸の事故当時…多くを語らなかった為、下世話な憶測に尾ひれがついて大げさに広まっていた。事故の後、羽生は金銭的にも精神的にも彼女の支援をし続けていた。日本に帰らなくなった時には、大きな石のネックレスが送られて来たという。(後に発覚するが、意味のあるお守り効果のある石だった)
人探しはほんの数日で辿り着く。そこには予想外の展開が待っており、意気消沈した涼子は帰国した。一方深町は、登山道具の手入れをする羽生を間近に見て、より一層興味を示す。そしてカメラマンとして同行する決心をし、準備を整えて羽生を待った。
エベレスト登山史上最大の謎とされる登頂の真実。そして日本国内での登攀記録を評価されて参加した…ヒマラヤ遠征でのトラブルから失踪していた羽生丈二が、旬を越した年齢でありながらエベレストの最難関ルート(南西壁の冬季無酸素単独登攀)への再挑戦。
羽生との僅かな時間の共有の中で、まるで羽生から何かを受け取ったかのような…自分の意志を越えた何かに突き動かされてエベレストへ挑む。
彼は…(he)
そこに山があるからだ…
と言った。
しかしあなたは…(you)
俺が居るから山に登るんだ!
と言う。
2人の亡骸の前に自分(me)が感じた想いとは⁈
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まとめ
今作を視聴したのは3回目くらい。1年前・2年前に「はてなブログ」でも話題にしています。美術さんの力作を誉めたらよいのかどうか迷い所ですが、衝撃的なシーンが脳裏に焼き付いて残っています。怖いけど人形なのか⁈確かめずにはいられない(結局毎回分からないのですが…笑)
「MERU/メルー」を視聴した際、今作が見たくなって検索したが見れる状況に無かった。だから今回見付けた時には、問答無用で鑑賞に至りました。
今作の撮影中…番宣活動で出演したのであろう某番組の動画を視聴した記憶があります。雪焼けにワイルドな髭の容姿と一回り大きくなったような体格。
「SP」と同じように、本格的な撮影に挑んでいると語る岡田准一さんの言葉が頷けた。プライベートでも山登りをし、装備がプロ並みに整っているそうです。高校からの親友である高橋一生さんとも山登り談義が弾むらしいです。
登っている時には、しんどくて、しんどくて…まだか?まだか⁈と思っていても、登頂の達成感と景色に魅了される。山を降りて便利な日常生活に戻ると、不思議と再び登りたくなるのだと語っていた。
好きが高じて映画出演へと繋がったのか⁈🙄格闘技の資格免許を幾つか取得し、山男のような風貌になってきたからの主演なのか⁈この疑問に対しての答えは見付けられなかった😆
そんな事も思い出しながら、視聴しておりました。毎回思いますが…限りなく荷物を軽量化する為にトイレットペーパーの芯を抜くのですが…「1ロールで数日足りるのか?」「手が震える程寒い中でお尻丸出し⁈さらに拭けるの?」「鼻水が氷るなら汚物も瞬時に凍ってしまうのか⁈」「足の指など凍傷で失うと、もうアタックは出来ないとされるのか⁈」不思議に思う事が他にも幾つかあります。
そこで、今回は疑問も色々と検索してみました。
「冬山でも小便も大便も土に還る事はありません!」
皆さんご存じでしょうか?私は知りませんでした。体力上…今後も山登りは出来ないと思いますが、これは意外と大事な事だと思ったので共有出来れば…と考えました。
「山のトイレ事情は深刻な問題になっているようです」映画ともども周知しなければいけませんね。山への興味と同じように自分の出したゴミと汚物は置き去りにしないように!
シンポジウムでも取り上げられているそうです。
😲!
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おまけ
上述した谷口ジローさんの作画による漫画が(2021年)にアニメ化されている(フランスの制作)
「Le Sommet des Dieux」
日本では「神々の山嶺」の題で2022年に主な都市の映画館で公開。(日本語吹替版)
監督=パトリック・アンベール
脚本=マガリ・プゾル
パトリック・アンベール
ジャン=シャルル・オストレロ
日本語版翻訳=光瀬憲子
日本語版声優
深町誠★堀内賢雄
羽生丈二★大塚明夫
岸文太郎★逢坂良太
岸涼子★今井麻美
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最後まで読んで頂きまして
ありがとうございました。
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