さぁ。人生100年時代。
老後の資金は2000万~4000万必要だと⁈
メディアを鵜のみにする訳では無いが…
①両親の葬儀
②子どもの結婚
③共働き夫婦の失業
④浪費家の同居
お金の問題は、一般的な主婦にとって大きな悩みの割合を占める。一つ一つの問題はピンからキリまで金額設定があり、見栄や公平に!が付属すると金額は跳ね上がる。高齢になっても働くのが当たり前になって来た世の中で、新旧の一般常識も変わり不安は募る一方。いったいどう備えればよいのだろうか?切実な主婦の声は、次々に起こる問題にどんな折り合いをつけてみせるのか⁈
👇視聴した作品は…
老後の資金がありません!
です😁
原作小説=垣谷美雨さん
※読者の共感を得て、ベストセラー入り✨
監督=前田哲氏
※「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」が、私の中での監督の代表作です。
その他
企画プロデュース=平野隆氏
プロデゥーサー=岡田有正氏
脚本=斉藤ひろし氏
音楽=富貴晴美氏
と、多彩な作品を手掛けてきたベテラン勢。
各々の代表作が豪華で驚きました。
興味のある方は、公式サイトを覗いてみて下さい🥰
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
2021年・114分
Amazon prime videoより
現在prime会員は無料で視聴が可能です。
(会員でも一部地域の方は視聴出来ない可能性があります)ご注意ください。
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エンディング
「Happy!」💿
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役柄・その他
後藤篤子
★天海祐希
元老舗であった後藤家の長男の嫁。ある日義父が無くなった。「取り仕切るのは長男」が発動。喪主を務める事を了承した夫は「仕事が大変な時期」を理由に…結局妻が段取りに立ち会う事になる。両親は健在の為、初めての葬儀を仕切る訳だが、シビアな葬儀費用の相場に驚く。元老舗のメンツから「豪華な式をリクエスト」され間に挟まれる。どれだけ回収ができるのかも心配の種。案の定、世代交代や病床により、参列者は…ほぼ近しい親戚のみの寂しいお見送りとなる。まだ臨終の場になる前に、既に葬儀の段取りを行う義姉夫婦は都合よく立ち回っていた。それらの姿に理不尽な気持ちを抱きながらも、節約をしながらパートに励む。しかしこの大出費が引き金となり、次々に大金が必要な事が起きて行く。そんな中、夫婦仲良く同じ時期に職を失ってしまう。途方に暮れる篤子に頼り切りの夫。そして金銭感覚の違う未亡人となった義母との同居。悩みが渋滞してしまう。
後藤章
★松重豊
後藤家の長男で篤子の夫。貯蓄金額や家計に無頓着。大事な所は妻にお任せな人。ある程度の出費は退職金で何とかなるだろうとアバウトに考えていた。その呑気な性格は…突然会社が倒産しても、あまり危機感がなく、直ぐ再就職先を見付ければいいや…と、安易に考えている。しかし現実はそんなに甘いものでは無かったと、職安で思い知る事になる。
後藤まゆみ
★新川優愛
章と篤子の長女でフリーター。何でも親がやってくれるのが当たり前だと思っている娘が、ある日唐突に恋人を連れて来る。後藤家に挨拶に来た相手の青年は、ファンキーな身なりで後藤夫婦は呆然。反対しようにもお腹に既成事実が授かっていると言い気付けば結納を交わしていた。彼の両親の希望もあり、ド派手な結婚式を考えているというが、本人に貯金は無く親を当てにしている。
松平琢磨
★加藤諒
まゆみの恋人として後藤家を訪れ、所属しているヘヴィメタルの衣装で初対面。両親が希望しているド派手な結婚式をする気満々。
ゲスト・他
萩原博子
ほか
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おおすじ
後藤篤子(天海祐希)は、普通の主婦。一般的で堅実な家庭。夫=章(松重豊)は、仕事以外の事は全て妻任せ。当然やりくりも全て篤子の頑張りが後藤家を支えていた。
少ないながらもパートで家計を支え「少しでも時給が上がらないか?」が口癖になりつつある。フリーターの娘・まゆみ(新川優愛)と、大学4年生の息子・勇人(瀬戸利樹)と4人暮らし。
子どもたちに手がかからなくなり、夫婦共働きで切り盛りしている状態。しかし娘、息子は両親を当てにし過ぎ。篤子のドス黒い心の声は、自分へのご褒美(息抜き・ストレス解消)として通っている…月謝5000円のヨガ教室で発散。本人も夫も唯一の贅沢であると承知している。
パートの帰り道。ブランドバッグをウィンドウ越しに眺め微笑を浮かべているが、約10万円の値札が現実に引き戻す。実際使用中の鞄は年季が入り擦り切れている。身の丈に合った備品だと思い込もうとしていた。
我慢をして貯金へ回す決め事…ブレずにコツコツと貯め続ける。そんな時に高級施設で独りになった義母への仕送り金額を増やすように義妹夫婦に交渉された。
しかし夫婦そろって失業し、現在の9万円さえ厳しい状況。しかも細かく記載された今までの収支内訳(家計簿⁈)を見せられ「長男の責務を放棄するのか?」と詰め寄られ…とうとう篤子は禁断の「同居」を口にしてしまう。
その途端…義妹・志津子(若村麻由美)の微笑が気になる所だが、今までの大変さを分かってもらうための良い機会だと思っていた様子(実際、後日腹積もりを本人が明かしている)
後には引けない姑との同居が始まるが…ことごとく生活のレベルが違い、気遣いながらの言葉遣いも散財の帳消しにはならない。当然年金の金額だけで、生活が成り立つわけも無く引き落とされないものは、長男にねだっていた。
結局、2000万円以上貯蓄したいと言いながら、喪主として葬儀代は「断り切れず」約400万円を出費した。更に、年収150万円のバンドマン琢磨(加藤諒)と授かり婚をすると言い出したフリーターの娘は、当たり前のように親からの援助を貰う気満々。彼の両親も出てきて、盛大な披露宴費は両家で折半(約300万円)にすると言う。
同時期に…正社員登用を狙っていたのに不景気で契約更新ならず。短期間で後藤家の通帳は、あっという間に底をついてしまいそうな勢い。そんな最中に章の会社が倒産!?😨当てにしていた退職金までも貰えなくなる。
結婚30周年目前にして後藤家最大のピンチに見まわれる😱余りの大金が右から左へと移動し、篤子の金銭感覚が麻痺しそうになりながらも、売れるモノは全て手放した。
そんな苦労も、やむなく同居する事になった姑「元老舗和菓子屋女将」の気質に打ち砕かれる。更に心臓の病に倒れる姑・芳乃(草笛光子)九死に一生を得ると今度は「生前葬をする」と言い出した。
篤子はある騒動がキッカケで姑との妥協点が見つかり、義妹がヤキモチを妬くほど楽しい日々を送り始める。しかし…あらゆる「お金の問題」に振り回され、とうとう限界を越えてしまう。爆発した篤子は、この絶体絶命のピンチをどう切り抜けるのか?!
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まとめ
役を離れても「できる女性」像がハマる女優さんが、あえて平凡な主婦を演じていた今作。誰しもが、どれかに当てはまるであろう問題を取り上げ、コミカルに乗り越えて行く物語でした。
メインのキャストに加え、脇もしっかり固めています。ゲストのポジションに三谷幸喜さんも参戦。おそらく演者としても楽しんだであろうシーンにホッコリしました。
草笛光子さんの独特な間の取り方は、過去の出演作を連想させつつ、セレブな姑役を爽やかに演じていらっしゃいます。(😆宝塚ネタも登場!)…89歳とは思えない演技に素敵な生き方を学びます。
「SAKURA~事件を聞く女」「結婚できない男」…など、雰囲気が類似している作品での草笛光子さんが個人的に好きです🥰たまに何故か中尾ミエさんと、ごっちゃになってしまい、大変失礼ですみません💦現在の連続ドラマでも「三千円の使いかた」に出演されていて「全力離婚相談」同様に味の有る役の立ち位置だったなぁと回想していたら実はこちらの2作は中尾ミエさんでした。
松重さんと天海さんの夫婦役は、個人的なイメージから温度差を感じましたが、物語が進むにつれスルメのように馴染んで行きました。終いには…結末同様に、こんな夫婦も「有り」だな🤔なんて思わされるほどです。
荒川優愛さんと加藤諒さん、佐々木健介さんと北斗晶さん、竜雷太さんと藤田弓子さん…夫婦の組み合わせも絶妙で、日常背景まで連想して楽しめました🥰
天海祐希さんと若村麻由美さん。ベテラン女優同士の水面下バトルが「お二人ならでは」でした。個人的にはもう少し派手目でも良かったな~なんて思いながらホッコリしておりました。
どちらも好きな女優さんなので…🥰当事者同士の仲は関係なく視聴していた事でしょう。
そして…昨年、ちょいちょい話題提供されていた氷川きよしさんが主題歌を担当され、本作にも出演されているのかと思いきや…最後に歌唱のみの出演。(動画で見た…天海祐希さんとのコラボ⁈が収録されていると思い込んでいたので…チョッピリ残念🤭)
社会問題を個性的な視点でとらえ、コミカルなテンポで演出されている作品だと思います。何かを期待して見るよりか、「こんな家族が近所にいるかもしれない」とライトな感覚での鑑賞をお勧め致します✨
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おまけ
(舞台)
喜劇
老後の資金がありません
新橋演舞場で上演
舞台・キャスト
後藤篤子・渡辺えり
後藤章・羽場裕一
後藤芳子・長谷川稀世
後藤さやか・多岐川華子
後藤勇人・原嘉孝
城ヶ崎快斗・松本幸大(ジャニーズJr.)
関根文乃・明星真由美
櫻堂志々子・一色采子
神田克也・宇梶剛士
神田サツキ・高畑淳子
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最後まで読んで頂きまして
ありがとうございました。
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