パッケージを見て直観で鑑賞に至る。
一目見て気に入ったのだ🥰理由は分からないが、こういった一目ぼれ感に「モノ作り」として興味が湧く。ちょっとしたマイブームでもある。
次に気になったのが…
本作には、メーカー(Dior=ディオール)が撮影協力し、エルメスの専属調香師であるクリスティン・ナーゲルが監修についたと話題になった。
※コロナウイルス対策で映画館が閉鎖された事から、再開後の上映開始時には記録的な興行成績だった。評論家たちからの評価も非常に高く、注目されたという。
鑑賞が終わると、上記の関連記事が目に留まる。本編を振り返り…監修とは知識的な事なのだろうか?視聴前に「他者のレビュー」と「あらすじ」をチェック。個人的なイメージとして「シュールで独特な間のある、落ち着いた映画」を想像していた…。
そんな視聴作品は…
フランスのコメディ映画です。
「うわっ❕😖嫌な感じ」に見えた彼女。
見終わった後には、逆転していた🤣
1番腹黒かったのは誰でしょうか⁈
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
パリの調香師
しあわせの香りを探して
(字幕版)
監督=グレゴリー・マーニュ
(脚本も手掛けている)
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
2021年・101分
(フランスでは2020年に公開)
Amazon prime videoより
現在prime会員は無料で視聴が可能です。
(会員でも一部地域の方は視聴出来ない可能性があります)ご注意ください。
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
役柄・その他
アンヌ・ヴァルベルグ
気難しく人間関係を築くのが苦手な天才的調香師。
ギヨーム・ファーヴル
★グレゴリー・モンテル
残念な冴えない印象の運転手。
レア・ファーヴル
★ゼリー・リクソン
ギヨームの娘。
アルセーヌ
★ギュスタヴ・ケルヴェン
ギヨームの上司。
ジャンヌ
★ポリーヌ・ムーレン
仕事を斡旋するエージェント。
(アンヌも仕事を斡旋して貰っていた)
バリェステル先生
ほか
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
おおすじ
天才的な調香師としてキャリアのあるアンヌ・ヴァルベルグ(エマニュエル・ドゥヴォス)は、パリの香水業界きっての女性調香師。少々気難しく、我儘な一面がある。プライドなのか⁈横柄な言動が目立つ。
一方…ギヨーム・ファーヴル(グレゴリー・モンテル)は人生の崖っぷちに立たされていた。現在離婚調停中で最愛の娘との生活を希望するが、日々のカツカツな暮らしのせいで失いかけている。追い打ちをかけるように…交通違反で点数に後が無く、運転手の職を失いそう。上司に懇願し、なんとか顧客の振り分けを貰う。
顧客を訪ねると…アンヌが、ぶっきらぼうに指示をする。なんとか乗車したものの…勝手に煙草を捨てられたギヨームは「禁煙」する羽目になった。初対面で見事なパワーバランスが瞬時に完成だ。
運転手として雇われたハズのギヨームだが、立ち位置は完全に「助手」になっていた。反論しても見事に瞬殺。仕方なく同行するとソコは洞窟⁈。初めての世界に驚き、多少経験値が上がる。不思議な事に…生活環境の全く違う、アンバランスな2人の距離感が近付く。
宿泊先で荷物を降ろそうとした時、アンヌのハンドバッグが狙われた。ギヨームの大活躍で無事に取り返したのだが、アンヌから…まさかの非難を浴びせられ、我慢の限界を越えてしまう。暴言では無いにしろ憤慨した捨て台詞で、荷物も運ばずに車は走り去った。
時間の経過で落ち着いたギヨームは現実問題に直面。食事中の上司の元へ行き報告をすると…なんと自分の前にも数人が首になっていた⁈複雑な心境の中、再びアンヌから指名が入っていると聞かされた。
少なすぎる情報の中で更なる疑問が過る展開が待っていた。「仲直りの仕事」だと言うが…運転手の自分が何故か列車に乗っている。質問を諦めたギヨームは、娘へのイベントに頭を悩ませていた。その姿にアンヌはいつになく穏やかな表情で助言を呟く…。
依頼人の元に到着すると、ちょっとした食い違いが発覚。すると、ギヨームの気転が光り成果は2倍に跳ね上がる。自覚の無い処で、結果的にwin x winが成立していた。それは、数日後の娘との時間にも活かされる。
何かが2人の間に芽生えていた。ギヨームに調香師の資質がある事に気付いたアンヌは、知識を惜しみなく語るようになる。サンプルになりえる香りを共有し始めた。
順調な仕事➡会社からの推薦状➡娘と暮らせる部屋探し…なども順調に準備が進んでいたある日、エージェントから誕生日パーティーに招かれた。全く!気が乗らないが仕方なく参加。ギヨームにエスコート役を頼んだのだが…。「楽しくない」と表情が語る。長い付き合いなのだが…エージェントとの関係性は、いまだに迷子のままなのだ。
その彼女と初対面なのに5分で打ち解けていたギヨームを見て、ショックを受ける。強引に外へと連れ出し、2人は会場を後にした。センチな気分が昔話を語らせる。ついに誰にも言えなかった秘密を打ち明けてしまう。聞いていたギヨームの顔つきが変わった事が、事の重大さを物語る。彼女なりに失敗に藻掻いていたのだ。
アンヌの中でくすぶっていた想いが次第に大きくなってきていた。業界の厳しさを諭されエージェントとぶつかる。心の葛藤が、今までの殻を破ろうとしていた。人との関わり方さえも忘れていた事を思い知る。急に無茶をした反動は大きな失態に繋がってしまった。あり得ない状況に陥り焦りが暴走する。
生活環境が全く違う2人の距離が縮まれば縮まるほど、新たなハードルが立ちはだかる。どちらかだけでは成立しない、互いの歩み寄りから新たな人格が形成されていく。チャックのように…香りと言う名のパーツを通す事で、左右が1つになる。
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
まとめ・感想
冒頭でパッケージに触れていたので、そこから話を広げると…修正してあるのかな?🙄と思う程、主人公とのギャップが気になった。(人が違って見えたのだ)そして本編では、冒頭の彼女と終盤の彼女👀❕表情が明らかに違って微笑ましく感じた。そんな風に思うほど集中して鑑賞していたのだと思います。
悪い意味では無く俳優さんの演技が上手い!表情から心境が容易に想像できた。だからなのか⁈眉間にシワをよせて居たり、口元がへの字になっていたと気付き笑ってしまいました🤣自分も画面と同じ表情で百面相していたという事です。フランス語は全く分からなかったけど、発音が難しそうで(かーーーーッペ!って…何故か痰を吐き出す光景を想像してしまいます…想像力が乏しくて面目ない💧)
…言葉の響きは優しく👂入ってきたので真似てみましたが…喋れる気がしない😆やはりフランス映画にみる「独特の間」を感じたが、その分テンポが良い事から場面の切り替えが早く、飽きる事なく物語に入り込めた気がする。真剣だから笑えて、次第に声が出てしまう…といった現象に「コメディ」ジャンルの記載を納得した。
主人公を始めとし、皆が鼻先につくほど(時折、がっつり鼻に押し当ててた😲)の近さで匂いを嗅いでいる事が気になってしょうがなかった。素人の私でさえ多様な試供品を手に取る時は、漂う香りを手でたぐり寄せて嗅ぐ。匂い過ぎて逆効果では⁈🤔僅かな香りを敏感にかぎ分けられるのが「プロならでは…」と疑問が散らかった印象は、最後まで拭いきれなかった。
しかし…冒頭の冴えない運転手が、中盤から化けた事と、同行するうちに相乗効果がもたらす副産物にワクワクしていきました🥰
※調香師とは…(ネット情報を抜粋)
数千種類を超える香りの原料を組み合わせ、新しい香りを生み出す専門職。
食品の香料(フレーバー)を作る「フレーバリスト」
化粧品など…食品以外の香り(フレグランス)を作る「パヒューマー」大きく分けて2種類に分かれる。※日本ではフレーバリストが大半を占めているが、徐々にパヒューマーの活躍の場が広がりつつある。
調香師として働く為の「必須資格」は無い。
化学や薬学系の大学
又は調香を扱う専門学校を卒業し
香料会社や化粧品メーカー、食品会社などに就職するのが一般的なルート。(※研究職の一種に分類。専門職として給料・年収は良いが、求人は少ない)…と、「調香師」が気になったので辞書をひいてみた。
「逆境」に出くわしたとしても、向き合う事で新しい道を見付けられる…。「才能の発揮」は何歳になっても可能なんだ!と、勇気を貰ったような映画でした。視野がグンと開けた気分です。
余談ですが…
「人の振り見て我が振り直せ」的な指摘を受けた気もします。気付かないうちに横柄な物言いになっていないか⁈🙄人間関係は、どこに行ってもありますから😆💦
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最後まで読んでくださり
ありがとうございました。
🍀✨🤗✨
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おまけ
「調香師」から連想する作品として…
「ローズメーカー 奇跡のバラ」
こちらも似通った空気感です。
おためしあれ🥰