青天の霹靂
🤰📸⏳日本映画🎥
cast 大泉洋さん主演。柴崎コウさん、劇団ひとりさん他出演。
主題歌🎵
🎤Mr.Children
「放たれる」
2014年・95分
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Amazon prime videoより
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原作は劇団ひとり氏による小説で(2010年に幻冬舎から刊行)書き下ろし2作目である。荒木町に実在したマジックバーで「ペーパーローズ」というマジックに感動し、いずれ映画にしたいと思い続け小説を書き始めた。
約1年がかりで書き上げ出版社に持ち込み書籍化が決定。さらに東宝が名乗りを上げ、映画化が実現したとされている。(劇団ひとり氏が監督を務める)
「チャップリンのようなイメージで、コメディアン出身の俳優による悲劇と喜劇が同居する90分程度の人情もの」が作りたかったという。
東宝プロデューサーの推薦で大泉洋氏に決定。プロマジシャン(魔耶一星)氏の指導を受け、ノースタントでマジックシーンを収録。芸人の嫁は気が強いしっかり者が多い事から柴咲コウさんに決定。劇団ひとり氏自らも、演じ手として参加している。
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おおすじ
35歳になるというのに、お金も学もなく浮いた話の一つもない平凡な晴夫(大泉洋)物心がつく前に母親が蒸発したと父から聞かされていた。故に母親を恨みながら育つ。
一流のマジシャンを目指したが…ガラガラのマジックバーで働き、気付けば17年間売れないマジシャンをやっていた。何もかもが上手く行かず途方に暮れていた。
ある日警察から電話があり、父が亡くなったと言う。にわかに信じ難く呆然とする晴夫。涙が溢れてきた時、青天からの雷を受けた⁈
我に返った晴夫は…周囲の違和感に気付く。そこは昭和48年の浅草、どうやら40年前にタイムスリップした⁈と、信じ難い光景を納得せざるおえなくなる。
なんと晴夫は、父と母に出会ってしまう。そして随分若い2人に、ある秘密を教えられる事になる。その秘密とは何か?
※さらに詳細なあらすじに興味のある方は「物語は」へ。それ以外の方は「原作と今作の違い」までお進みください🍀
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cast・紹介(抜粋)
役名・俳優名・他
🌟轟晴夫
🌟花村悦子
🌟医師
🌟雷門ホール支配人
🌟マジックバーのぶきち店長
小石至誠(ナポレオンズ)
🌟沢田
🌟その他
ヤマザキモータース(くらげライダー)
他
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「物語は」
ひと気の少ないバーで反応の無い酔っ払い相手に、飄々と己の経歴を愚痴りながらトランプマジックを披露している。
テレビでは、人気マジシャンがスプーン曲げを披露。晴夫(大泉洋)は鼻で笑い、それ以上のマジックをやるが、1人暮らしの部屋では観客も居ない。
その売れっ子のマジシャンの名は沢田(高橋周平)12年ほど後輩だがタメ口で、わざわざバーカウンター越しに絡んでくるが、晴夫は努めて笑顔でかわす(微かなプライド)
半額になった焼きそばパン。ゴミだらけの部屋。老朽化したアパートは雨漏りだらけで電気もショート。公園のベンチでため息をつく。そこに警察から電話が入り父が亡くなったと言っている。まさにトドメの一撃だ。
物心がつく前に母が出て行き、父とは高校卒業以来会っていなかった。警察では「線路の高架下で発見、脳溢血で事件性なし」と聞かされ、発見現場を訪れてみる。
放置された生活用品の中から一枚の写真が…それは赤ん坊の晴夫を抱いた父だった。急に涙がこみ上げてきて、自身のていたらくを含め情けないと嘆く。
その直後、突如晴夫をめがけて雷が落ちた⁈気が付くと…同じ場所なのに何かが違っている気がして、落ちている新聞に視線を落とすと…昭和48年⁈40年前の日付だ。
慌てて戻る方法を探そうとしてハッとした。戻ってもしょうがないと考えなおし…流されるまま身を任せ、気付けば舞台でスプーン曲げを披露していた。芸名はペペ、助手には悦子(柴崎コウ)がついた。
その舞台は大盛況!初めての体験に晴夫は有頂天になる。面倒見の良い支配人(風間杜夫)は食事と寝床を提供してくれた。
悦子を意識してしまうが、直ぐに妊娠している事が分かる。写真で見た若い頃の父にそっくりの男も登場し、なんとなく晴夫の中で登場人物が整理された。
支配人の提案で、正太郎(劇団ひとり)とコンビを組む事になるがプライドが邪魔をしてギクシャクしてしまう。しかしその喧嘩さえもネタにしてしまえ!の支配人の言葉で、コンビの知名度が急上昇していく。
正太郎にも父親としての自覚が見え隠れし、季節も変わり悦子のお腹も大きくなってきた。全てが順調にみえて幸せをかみしめていた矢先、悦子が倒れる。
病院に集合すると本人は明るく振舞っているが、正太郎は挙動不審になる。その理由を知った晴夫は怒り心頭…。
40年前の生活にすっかり慣れて馴染んでいるが、晴夫の不思議な体験に終わりは来るのだろうか⁈またその時、事態はどうなっているのか?
それぞれが笑顔で幸せだったからこそ、この先の未来が残酷に見えてしまうのかもしれない…。
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青天の霹靂とは…
青く晴れた空に雷が鳴り響くように 予想もしていなかった突然の出来事が起きたり 思いもよらぬ衝撃を受ける事。中国の故事成語より。
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大泉洋さんが、まるであて書きのような演出にシックリきていた。正当なシリアスの場面もキッチリとこなされていたおかげで、しっかり物語に入り込めた気がします。
ちょっぴりミステリアスな空気感を持つ柴崎コウさんもハマっていました。
劇団ひとりさんは、何度か思いっきりひっぱたかれており、本気度が伺えました。
劇団ひとりさんが温めてきた作品で監督デビューという事で以前から気になっていたが、なかなか気分と時間が合わなかった。
シュールな昭和感が軸の映画かと思いきや俳優の演技に魅せられて…すっかり時間を忘れていました😆
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「原作と今作の違い」
- 晴夫の年齢が35歳→39歳。
- 晴夫の芸名「チャム・ポン」→「ペペ」
- 正太郎のキャラが横柄な人格になった。
- 悦子の父・姉のエピソードがカット。
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以上。読んで下さり
ありがとうございました。
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