視聴作品は…
(字幕版)
原題=Dreamgirls2006年公開
ブロードウェイ・ミュージカル
原作(作詞)=トム・アイン氏
伝説的な女性グループ
「スプリームス」がモデルになっている。
メンバーは・・・
メアリー・ウィルソン
フローレンス・バラード
※映画では「ザ・ドリームズ」
ディーナ・ジョーンズ
ローレル・ロビンソン
エフィ・ホワイトと変えられている。
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2006年・130分
Amazon prime videoより
現在prime会員は無料で視聴が可能です。
(会員でも一部地域の方は視聴出来ない可能性があります)ご注意ください。
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役柄・吹替声優
ほか
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おおすじ
1960年代。アメリカいちの車の町と言われているデトロイト。ライブハウスでは出演者のオーディションが行われていた。ディーナ・エフィ・ローレルの3人もそのうちの一組。
運命を変える出会いがあった。3人に興味を持ったのはカーティス・テイラー・ジュニア(ジェイミー・フォックス)。本業は中古車ディーラーを営み、その傍らジミー・"サンダー"・アーリーのプロデューサーを手掛けていた。
しかしジミーの女癖の悪さからバックコーラスを失い、補充要員を探していたのだ。ドリーメッツの声を聞き裏で画策した。本来ならライブハウスの出場権を獲得していたであろう3人の人生をも、安価なチップで手に入れたようなもの。
早速ジミーの元へ3人を連れて行くが、契約は2人で良いと拘った。結果的に週$400で彼女たちを雇う事になる。カーティスはC. C.(エフィの兄)の作曲した"Cadillac Car"を聞きこれは売れると確信をもつ。
早速レーベル「レインボー・レコード」(Rainbow Records)を立ち上げた。黒人ラジオ局のみで流されたこの歌は、R&Bのランキング入りを果たす。一気に広まり大ヒットとなる。
カーティスは以前から怪訝していた、白人によって曲を盗まれると思い立ち、お金の力で先手を打つ。所有していた中古車を全て売り払いスタジオを作った。先見の目は確かな成果を見せた。
「Steppin' To The Bad Side」 を発売すると、ジミーのバックコーラスをしていたドリーメッツの3人は、ザ・ドリームズとして活動し始めた。この頃からエフィが不協和音を発しだし、亀裂が走り始める。
後日大事なショーのリハーサルをエフィが休んだ事を引き金に、カーティスは彼女の脱退を決め、新メンバーを加入させてしまう。
そのまま数年が経ち、新・ザ・ドリームズは順調にヒット曲を飛ばし続けていた。ディーナたちの人気はうなぎのぼり。カーティスはアメリカの音楽界で名を轟かせ、順風満帆な日々を送っている。
同時にカーティスはジミーの時代はもう終わったと、彼の路線変更を考えていた。ところが全国ネットの番組でジミーの暴走が始まり、誰も止められないまま失態を犯してしまう。当然ジミーはクビを宣告され、その後…壮絶な幕を閉じた事は、関係者の全員がニュースで知る事となる。
C. C. はカーティスの横暴なやり方に反発し彼の元を去った。一方…ソロで細々と活動していたエフィと再会。背を向ける彼女にC. C. は、とっておきの曲があると彼女の興味を惹いた。
エフィもまた、八方ふさがりの中もがいていた。小さな命を守りながら、頑固な一面を覗かせながらも必死で1日1日を過ごしていた。C. C. と組む事はバクチのようなもので躊躇するが、怯まないC. C.を信じ共に最後の賭けに出る…。
その先にはまたしても、金に物を言わせる邪魔者が待ち構えていた…。
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まとめ
久々のエディー・マーフィは、本人の希望で三枚目役に徹していた。笑いの空回りする姿は、少し切なさを感じてしまった。
そして渡辺直美さんの、ものまねでしか知らないビヨンセ・ノウルズの登場に、本物⁈偽物⁈と不思議な感じを味わいました😆
そして、なんといっても実話と異なる場面が気になるところですね。ちょっとまとめてみました。
- 音楽プロデューサーのカーティス・テイラー・Jr=ベリー・ゴーディ・ジュニア。
- 映画では中古車販売業をたたんで音楽業界へ進出するとなっているが、実際には既に創設後で結成当初から社長であったという。
- 映画では、プロデューサーに肉弾戦で挑んだり大物歌手に取り入っているが、創設者のベリーは、最初からダイアナ・ロスに夢中でダイアナも答えていた。ダイアナの長女はベリーが認知している。
- 「クレオパトラ」を映画化する というシーンについては、ダイアナ・ロス 主演、シドニー・ルメット監督による「ウィズ」原題=The Wiz(1978年)を指している。(黒人版のオズの魔法使い)
- Cadillac Carを白人に盗作されたシーンは、チャック・ベリーの「スウィート・リトル・シックスティーン」をビーチ・ボーイズが「サーフィン・U.S.A.」と発表した事を暗喩している。
エフィは、32歳と言う若さで、アル中で人生の幕を閉じたそうですが、映画では…ある意味ハッピーエンドを迎えており、救われる思いです。
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おまけ
ブロードウェイ・ミュージカルから離れたものとして今までは実現しなかった。権利の所有者が映画化を断っていた事も理由の1つ。
ゲフィンは、1987年に亡くなったドリームガールズの舞台監督(マイケル・ベネット)の死後、作品の完全性を維持する必要があると述べた。その当時色んな提案が上がり、ディーナを演じるホイットニー・ヒューストンを売りにする映画として始めた。ところが主演のディーナ以外にもエフィのパートも歌いたいと希望し(And I Am Telling You I'm Not Going)纏まらなかった。
その後も権利が移動し続け、2002年後半。ついにプロデューサーのローレンス・マークとコンドンの「夢のプロジェクト ~ドリームガールズの映画化~」について動き出し ゲフィンの心の雪解けとなる。
ミュージカルのストーリーの多くは残したものの、目立つ変更が加えられた。ドリームズの故郷の設定はシカゴだった。(デトロイトに変更) ゲフィンの提案で登場人物は、より実生活に密接した脚色が加えられた。
ドリームガールズの映画化権を持つワーナー・ブラザースは、ドリームワークスとの共同制作に合意。配役は完了した後で映画予算が膨らみ過ぎた。一旦制作を中止したが共同出資社のお陰で世に生まれいでた。なんにせよ、相当な苦労が必要だったという事だ。
エディー・マーフィとビヨンセ・ノウルズ側からの売り込みも貢献度が高かったようだ。有名なブロードウェイのミュージカル絡みとあってキャスティングでも一筋縄ではいかなかったという。
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最後まで読んで頂きまして
ありがとうございました。
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