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MERU/メルー🎦外国映画を視聴👀「シャークスフィン」成功者ゼロ。生かされた登山家たちのリベンジ全記録‼

視聴作品は…

MERU/メルー

(字幕版)

 

ジミー・チン

エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリイ

夫婦が共同監督のドキュメンタリー映画です。

★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟

 

登山の映画じゃない!

  登山家の映画だ‼

 

人間より

強いものはない

 

挑戦するのは

人間だけだ

 

2015年・90

MERU/メルー (字幕版)

 

Amazon prime videoより

現在prime会員は無料で視聴が可能です。

(会員でも一部地域の方は視聴出来ない可能性があります)ご注意ください。

 

★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟

 

概要

ビッグウォール・クライミングリスクも見返りも大きい危険なギャンブル。インド北部(ヒマラヤ山脈)の「メルー」中央峰にそびえる通称「シャークスフィン」(サメのヒレ)。ダイレクトなルートは難攻不落の岩壁。過去30年間1人の成功者もない。

 

6,500メートルの峻峰は、ベテランのクライマーにとっても超絶難関なゆえ、登山家の挑戦意欲をかき立てる。90キロ越えの器具や食料の入った荷物を担ぎ、雪と氷と岩に臨む。更にシャークスフィンが姿を見せるのはその先。垂直にそびえる花コウ岩(450m・文字通りの壁)だ。

 

「空へ―悪夢のエヴェレスト」の著者(ジョン・クラカワ)曰く。

 

「メルー」を制するには

アイスクライミングやロッククライミングなどの技術だけでは足りず、多くの優れたクライマーたちが挑み敗れてきた。メルーはエヴェレストとは違い、シェルパを雇ってリスクを人任せにはできない。まったく別次元のクライミングなんだ。…という

 

1回目の挑戦時、メルー峰へはインド到着から7日間の予定で登山したが、巨大な吹雪に足止めされ20日間に及び失敗に終わった。そのリベンジとも言うべき挑戦であった。

 

ジミー・チンは…自身は登山家であり、自分を含むチームが本当に安全なのか常に考える。そして映画制作の観点からの、カメラを取り出す前にも同様に自問自答し検討を重ねるという。

 

今作は2回の挑戦により映像の混合物であり、悪魔に立ち向かうクライマーの挑戦の物語である。と、ジミーは語っている。(※2011年に登頂。ジミー・チンとレナン・オズタークは、Canon  5D Mark IIとpanasonic TM900ビデオカメラを共有し、映像を撮影していた。)

★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟

 

登場人物を紹介

ジミー・チン

監督・プロデュース・撮影

登山家やプロの写真家

として人生の大半を山に捧げてきた。高地でのビッグウォール・クライミングの過酷さを、皆さんが本能的に感じ取れるような映画を作りたいと思い、リスクや犠牲…見返りなど、少しでも多くの人に周知して欲しいと願う。

 

同時に、情熱の追求は必ずしも美しいものばかりではなく、そこには葛藤・迷い・苦しい妥協が溢れている。自身の心に従いつつも他人への責任を果たす事は非常に難しい。線引きのラインに自問自答している。

 

山登りの際、カメラは荷物になるが仕方がない。山の撮影ルールはシンプル!撮れるときに撮る。チームを待たせるな。そして絶対にカメラを落とすな!に気を配った。

 

★コンラッド・アンカー

クライマー

世界のトップクライマー

1997年アレックス・ロウジョン・クラカワーと南極クイーン・モード・ランド・標高762メートルの岩峰・ラッケクニーベンの登頂に成功!チャレンジは映像化され有名になった。

 

ノースフェイス社アスリートチームのキャプテンとして、人為的に引き起こされた気候変動の監視役となるようクライマーたちに呼びかけている。故アレックス・ロウ慈善財団で役員を務めるなど、故郷のモンタナ州でも積極的に社会貢献を行っている世界のクライミング界のリーダー的存在。

 

レナン・オズターク

撮影

数々の初登頂や、山をモチーフにした壁画、短編映画で知られる登山家(風景アーティスト)作品のためならどこへでも足を運ぶが、中でも軽量のテクノロジーによって、極地での映画撮影の限界を押し広げた功績を評価されている。

 

遠征中に制作・配信されたビデオシリーズ「DISPATCH」は、世界中のオーディエンスがリアルタイムに彼らの冒険を体験できると話題になった。今、ネット上での名声と、有名映画賞の後押しを受け、アウトドア業界でも注目されている。

 

現在は、ジミー・チン同様ジャレッド・レト監督の「クライミング・ミニドキュメンタリー」GREAT WIDE OPENの撮影に参加している。

 

★エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリイ

監督・プロデュース

2009年ユッスー・ンドゥール/I Bring What I Love」・2003年「A Normal Life」2013年「Touba」2015年「Incorruptible」監督としていくつかの作品を残している。

 

また、独立系ドキュメンタリー監督を支援する「グッド・ピッチ(Good Pitch)」にも参加し、関係各所からの表彰も受けている。プリンストン大学比較文学科文学士号を保有

 

現在はニューヨークとワイオミング州ジャクソン・ホールを拠点にであり、監督のジミー・チンと暮らしている。

 

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おおすじ

結婚当初コンラッド・アンカーは「もう大きな山には登らない」と妻に言った。そして彼女の子どもたちを養子にした。しかし直ぐに前言撤回。「メルー」に呼ばれし取り憑かれた男。呆れたが、仕方がないと諦める妻。(理由は後半で回収される)

 

メルーには登山の全てがある。どうしても頂上に立ちたい!とクライマーに思わせる悪魔的な魅惑の山。しかし最も危険なプロスポーツだ。だが危険を冒す価値がある‼とコンラッドは言う。

 

誰も登れていない山、通称「シャークスフィン」(サメのヒレ)世界の名だたるクライマーたちの力量が試される山。コンラッドジミー・チンと出会い10年共に山を渡り歩きエベレストにも登頂している。ジミーの長所は理性的な所。現実を受け入れる事が出来る。初めて会った時、彼とは良い師弟関係が築けると思った。彼には駆り立てるような情熱があった。

 

そしてコンラッドは命綱なしのフリースローで登っている姿を目にし、常識を超えた才能があるクライマーだとレナン・オズタークをスカウトしてきた。3人は7日程度と予測を立て、各自の装備に加え食料・水・燃料を揃え、2008年ついに「メルー」に挑む。

 

しかし本来なら登頂まじかのハズが、嵐に阻まれテントから4日間出られなかった。食料は残り半分で頂上までは9割。レナンは単純計算でも状況は最悪、下山を考えていた。しかし嵐が止むとコンラッドジミーはあろう事か上を目指す⁈ずっと葛藤があったが戸惑いながらも従った。

 

零下29度の世界は非常に消耗する登山となる。あと100メートル…頂上はすぐそこ。しかしレナンの限界はとっくに越え、泣き叫ぶほど取り乱していた。強行すれば安全を確保できない。無謀な事をして死んだら、それは恥であり不名誉だ。危険を軽視せず、キチンとコントロールしてギリギリで止まる。コンラッドジミーは「撤退」を決めた。

 

全員足が疲れ切り衰弱していた。下山した時は凍傷に加えて「ざんごう足」(ずっと濡れたままだと手足が腐り始める)にもなっており、車椅子の生活を余儀なくされ数週間は歩けなかった。

 

全員が限界まで頑張ったがやり残した。登頂失敗は大きな敗北感となり3人を襲う。ジミーレナンは、世界的なスノーボーダー2人の滑降を撮る仕事を引き受けた。しかし撮影中にレナンは転落事故で瀕死の状態に⁈数ミリズレて居たら植物状態になるところだった。かなり危険な手術を受け一命は取り留める。

 

見届けるとジミーは1人で撮影に戻る。「負けたくない」と挑んだ彼に悲劇が起こる。過去に見ない程の大きな雪崩に飲み込まれてしまった。本人を含み誰もが死を覚悟した時、ジミーは雪崩の先頭に押し上げられた⁈九死に一生を得た彼は心の整理をする為に長めの休暇を取る。拾った命で何をするかを真剣に考えていた。

 

「メルー」2回目の挑戦のわずか5か月前の出来事であり、残るコンラッドもまた苦しみの底にいた。切磋琢磨出来る相棒を雪崩で亡くした事。登山家としての才能を伸ばしてくれた世界的な登山家である師匠が亡くなった事。その師匠の夢であった「メルー峰征服」を目前にして断念した事。

 

試練とも言うべき精神的(肉体的)な苦悩が3者3様に襲い掛かる。それでも「メルーへの再挑戦」想いが心の支えになっていた。数か所の骨折と脳の半分に血流が無い状態のレナンは一心不乱にリハビリをしている。

 

彼らを取り巻く家族らの心配(反対)の声を押し切り3人の決意はブレなかった。「生き残った男たち」は登頂失敗から3年後、出発の朝を迎える。クライマーたちの壮絶なリベンジが始まる‼

 

山が無いと正気を失う

 

コンラッドの20年越しの夢・ジミー&コンラッドが10年組んでいるチーム。僕もその一員だ!とレナンは嬉しそうに微笑む。

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まとめ

2015年のサンダンス映画祭で米国観客ドキュメンタリー賞を受賞したという今作。レビューも高く評価されている。フィクションとは違い、ドキュメンタリーな部分に心がザワついた映画でした。

 

未知の世界が広がる映像に、魅せられた感じも残っています。だから自分もやってみよう!のノリにはなりませんが、対象が「山」ではなく他のモノに置き換えたら…と考えてみたりしました。

 

その延長で「リベンジ」にも反応し、己を振り返る時間が持てた気がします。

 

検診日での病院疲れを引きずっており、何気に今作を引き当てたのかと思うと…何事も繋がっているのだと思わずにはいられません。

 

そして…心は明日からの連休に何をしようか?と、少し弾む気持ちへの変化が起こっています。

 

映画(ドラマやアニメも含む)って不思議なパワーを持っていますよね?🤭

 

★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟

 

読んで頂きまして

ありがとうございました。

  🍀✨🤗✨

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