2008年 115分
★樹木希林
原田芳雄
YOU
高橋和也
田中祥平
寺島進 ほか
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟★
阿部寛&夏川結衣主演作
「結婚できない男」📺️
以前にも共演していた事に驚き、そのまま視聴してみた。
「ある家族の一日」を切り取ってきたようで、詳細な場面を凄く自然に丁寧に描かれている。
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟★
横山恭平(原田芳雄)は自身が緑内障を患い隠居生活を送っていた。
数十年前...。自然の多い土地に家を構え個人病院を営んでいたが、建物はそのままに医師は退いていた。子ども達も各々家庭を持ち巣だって行き、今では妻のとし子(樹木希林)と二人きりの生活。
今日は賑やかな声がキッチンに響き渡る。長女の片岡ちなみ(YOU)が帰省しているからだ。女同士、親子の会話は止まる事をしらない。耐えかねた⁉️父=恭平は散歩へ出掛けた...。
その頃、次男の良多(阿部寛)はファミレスにいた。理由は幾つかあるようだが、重い腰がなかなか上がらない。
一日遅れで、ちなみの夫=片岡信夫(高橋和也)が娘=サツキと息子=睦を連れて到着した。さらに賑やかになるが、恭平は1人だけポツンとかやのそと...。
良多一家が到着し恭平と顔を合わせるが、親子の確執があるようで双方言葉少なく挨拶するだけ。妻=ユカリは再婚で連れ子のアツシは無愛想。変な空気が流れる中、昔話を始めたとし子が、その場を取り繕う。
久しぶりの実家、風呂場のタイル剥がれや取り付けられた手すりを見つめる良多。思うところがあったに違いない...。
横山家ならではのコーンの天ぷら。匂いにつられて恭平が部屋から出てくる。「とうもろこし」にまつわる思い出話に恭平もニコやかに参加する。反比例するように今度は良多が仏頂面になっていた...。
近所の寿司屋(寺島進)がお寿司と一緒にお香典を置いていく...。どうやら長男の命日に家族が集まったようだ。お寿司も届き、とし子が時間をかけて作った、手のこんだ自慢の料理を振るまう。食事会が始まると、だんだん雲行きが怪しくなり、世の中なかなか上手く行かない話になってしまう...。
親戚の法事の席での「あるある」楽しい空気から突然一変したり...。嫁&姑、母&息子、父&息子...とにかく色んな「あるある」な時間が自然と流れていく所が、なんとも面白かった。これが監督の手腕なのか...と染み渡る🤭
気が付くと各々は席を外し、恭平と良多の2人きりに...。無言にも耐えきれず⁉️口を開くが、非常にぎこちない会話は続くはずもなく、気まずさが増すだけとなる...。
日も傾き涼しくなってきた頃、良多が墓参りに誘うが母だけが同行する。良多は車を所有していない為、丘の上まで共に歩く。
帰り道、良多は母親の本心を聞いてみた。姉が二世帯住宅を強固に勧めていたから...。老いた両親と古くなった家、親と自分達の人生...。考えなきゃいけないことが沢山ある。
家に戻ると25歳になった青年が訪ねてきた。100キロを越えている⁉️かのような巨漢に変貌をとげていた。
彼の近況を聞く家族は、何とも言えない想いを飲み込んで、勤めて笑顔で対応する...。
本音と建前。
寂しさを笑顔で隠す。
心の声を洗い流す...。
時々駄々漏れになる心の声は、個性とみるべきか⁉️😂
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後を追うように...。
周囲から、どう見えていようが仲良し夫婦だということなのかもしれません。
親子だから、なかなか素直になれないことも共感しました。そして、亡くなった後に思い知ることも沢山あります。
語り継がれる言葉...。
大事なところが...🤭
息子の運転する車に乗ってみたかった...。これもザックリどこの親にも共通ですね😁私も耳にしました(笑)
娘...。欲を言えば、もう少し先の未来が垣間見える所まで見てみたかったー😆王子の未来...。
偏屈で不器用な父親=原田芳雄さん。ちょっとガサツだけど可愛い夢を沢山持ち料理上手な母親=樹木希林さん。もう実在します!くらいの演技が素晴らしい🤩
主演が沢山いたような⁉️そんな映画でした😂地味だけど懐かしい気持ちにさせていただきました🍀
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今日も拝読をありがとうございました🍀✨🤗
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