nyanko観た映画たち🎬️タイトル保管

時々アニメやドラマ…その他も視聴 🍀✨🤗

おらおらでひとりいぐも🧓🪵💊日本映画を視聴🎦キャスト=田中裕子さん、蒼井優さん、濱田岳さん、青木崇高さん、宮藤官九郎さん。ほか…

おらおらでひとりいぐも
🧓🪵💊日本映画を視聴🎦
キャスト=田中裕子さん、蒼井優さん、濱田岳さん、青木崇高さん、宮藤官九郎さん。ほか…

★2020年🌟138分


主題歌🎧
🎤ハナレグミ
賑やかな日々

★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟★

 はじめに…。

原作者=若竹千佐子氏。
小説が2017年に初刊行され、2020年に文庫化。文藝賞芥川龍之介賞を受賞するなどの実力派。


タイトルは宮沢賢治の詩「永訣の朝」の一節より…

★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟★
 登場人物について…
🌟役名
 役者名
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟★

 主要人物抜粋…

🌟桃子・田中裕子
 昭和の桃子・蒼井優

🌟周造・桃子の夫
 東出昌大

🌟寂しさ1
 濱田岳

🌟寂しさ2
 青木崇高

🌟寂しさ3
 宮藤官九郎

🌟桃子の娘・田畑智子

🌟桃子の心の声
    「どうせ」
 六角精児

★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟★

 物語は…昭和に産まれ、平成・令和と生きてきた桃子さんの日常から始まる。


夫に先立たれ、長男と長女は各々独立し広い戸建てに1人。毎日同じ事を淡々と繰り返す日々。


70歳もとうに過ぎ、体はアチコチにガタがきて、気になっていても出来ない事は増える。


日課の1つになっている病院。待合室での顔ぶれもお決まり。居眠りしてしまうほど待たされ診察は一瞬。


もともと口下手な桃子さん。医師の問診に素早く返答も出来ず、言葉を飲み込む。


運転はかろうじて出来る事から、車の営業がよく顔を出す。いつしか笑顔で楽しい時間となっていた。疎遠になっている息子の代わりにしていたのかもしれない。けれど、それも契約が交わされるまで。長くは続かなかった。


余計に寂しさが募る桃子さん。気が付くとコタツの3方向に何かが現れていた。彼らは賑やかなトリオで桃子の問に答えてくれる。


ふと、桃子は昔を偲んで回想した。1964年に親の決めた相手とのお見合いで、トントン拍子に何もかもが決まっていく。我慢が出来なくなった桃子は何もかもを捨てて1人故郷を飛び出した。


汽車に揺られ、緊張とワクワク感が入り交じる。だが勢いで上京した為、誰を頼れる訳でもなく…。それでも強運の持ち主なのか!?


彷徨う事もなく働き口が見つかる。住み込みで働き、縁あって夫と知り合い、人並みに結婚・子育てを終えた。穏やかな平穏な老後を迎えられると思っていた矢先に突然!夫に先立たれてしまう…


イレギュラーな日常を過ごし始める事となった。


呆けてばかりも居られず、1人になってもキチンとルーティンをこなす。図書館で本を借りて恐竜を模写したり、塗り絵を楽しむ。「46億年の歴史ノート」を淡々と作る毎日。


孤独を感じながらも、不思議なトリオの存在に救われる。心の声が具現化したように湯のみを片手に現れるトリオと会話を交わす。


季節の行事を楽しんだり、からかったり…からかわれたり…。静まり帰る家に桃子の声が響き渡る。


文句もヘンテコな歌も、テーブルを囲み輪になって踊れば楽しげな笑い声も広がる。妙な掛け声は耳に残り、つい口ずさむ。


トリオを夫々…寂しさ1・2・3と名付けていたが、声に出して呼ぶ事はホボなかった。


孤独でありながら、人のぬくもりは感じている桃子さん。気にかけてくれる人達がいる事に気付いていく。


現実との境目。自身の祖母への想い…中々の溝が出来てしまっていた娘。キーワードを1つずつ回収していく…。その先には何が待っているのだろうか?桃子さんが満足げなのは何故?

★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟★

1人きり。孤独。寂しさを感じるからこそ人のぬくもりの暖かさが染み渡るのかもしれない…と思わされる映画でした。


答えは曖昧に描かれ、見る側に託される。ある意味丸投げ!?…が、考えるキッカケをくれたような気がします。同時に課題を貰ったような気分でもあります。

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当時番宣で今作を知り、蒼井優さんの説明から…大家族の中でホンワカ生きる祖母と孫の日常!?🙄樹木希林さんの「あん」や「海よりもまだ深く」「歩いても 歩いても」と似たような空気感なのかと、勝手に解釈していたので視聴してシュールさに驚きました。


同じような毎日を淡々と繰り返しているのに飽きもせず気付いたら最後まで視聴していて…。田中裕子さんといえば「もののけ姫」のエボシ様がチラつきましたが、そんなのは数分で、一気にドラマに引き込まれていった。


女優さんは実年齢よりも若い役をやる事が多いイメージがあったので、9歳も年上の役を見事に演じきっていて貫禄さえ覗えます。そうなると他の作品も気になってきますね😆


余談ですが…離婚歴が多い芸能界。再婚である沢田研二さんとの結婚から現在に至るまで連れ添っているという事にも、驚きです(余計なお世話ですが🤭)


結局見終わった感想としては…類似作品には当てはまらず、こんな歳の重ね方もいいな🍀と思いました。そして田中裕子さんの「老い」の演技が、やけに余韻を残します。皆さんにはどう映るのかな…

★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟★

最後まで読んで頂き
ありがとうございます

   🍀✨🤗✨

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