★ジョーン・ヒクソン氏は1927年に舞台デビュー。1940年代にアガサ・クリスティー氏の舞台に出演。その頃から「ミス・マープル」の演じ手として切望されていたという説があります。(※残念ながら…叶わぬままアガサ・クリスティー氏は85歳で亡くなった(1976年)数年後にテレビ放映が始まる)彼女達が同じ時代に生きたと知り、胸が熱くなりました。実年齢で76歳~90歳頃まで演じていたと推測される今シリーズ。等身大の女性を生き生きと賢く演じていらっしゃいます。
長閑な小さな村で季節を感じられる庭いじりを楽しみ、好きな編み物をして余暇を過ごす…。そんな穏やかな暮らしの反面、クロスワードパズルのような謎解きに、精力的に介入して行く姿を知る人ぞ知る。老い負ける記憶力を感じる時もあるが、人生経験による洞察力に長けていた。謎を謎のままにしない探求心に貪欲。見た目であしらうエリート紳士たちの拍子抜けする様が痛快❣とっても個性的でチャーミングな女性の物語です。
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視聴した作品は…
ミス・マープル
(字幕版)
原題=Miss Marple
原作=アガサ・クリスティの推理小説
脚本=トレバー・ボーウェン氏
ジュリア ジョーンズ氏
アラン プラター氏
ケン テイラー氏
ジル ハイム氏
制作=ガイ・スレーター氏
※シリーズ30周年(2014年)にブルーレイディスク発売。
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1983年
老女に対し初対面の者達は高確率で彼女の発言を本気で取り合おうとしない。しかし1度でも見事な推理を拝見した者たちは、「貴婦人探偵」と称され一目置くようになる。
Amazon prime video 第1話より
(会員でも一部地域の方は視聴出来ない可能性があります)ご注意ください。
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サブタイトル・放送時間
おおすじ・登場人物
1・書斎の死体1・51分
2・書斎の死体2・52分
3・書斎の死体3・52分
ある朝、メイドが各部屋に日の光と風を入れて回っていると、書斎で見知らぬ女性が息絶えていた。慌てて主の元へ…。パントリー★モレー・ワトソン氏は隣の妻ドリー★グウェン・ワトフォードに起こされ寝ぼけ眼で書斎へ向かう。一瞬にして目が覚めるが動転する事はなく、妻への気遣いをみせた。興奮気味のドリーから一報を受け、驚きの中迎えを待っているのはマープル★ジョーン・ヒクソン。ドリーがいち早く屋敷に到着。早速書斎へ向かうと…注意深く被害者を観察した。一行が到着すると…一気に人口密度が上がり、初動捜査が始まると閉め出される。キッチンへ移動して情報を整理した。女性視点で幾つかの情報を得たが、謎が残る。ドリーに推理をせがまれるが不十分だと他言は控えた。暫くすると被害者の近親者によって身元が確認される。捜査はスラック警部★デヴィッド・ホロヴィッチが指揮をとり、関係者を観察していたマープルが意見を発しても、容疑者の友人で推理好きの老女としか見ておらず…「丁重に」邪けんな扱いをしていた。ドリーとマープルは近親者の働くホテルに滞在する事にし観察を続ける。スラック警部は大富豪の遺産相続が動機と考えた。その間にマープルは驚くべき能力を開放。彼女の着眼点と噂を介した情報収集からの…謎を回収し、秩序のある推理が真実に迫って行く…。目の当たりにしたスラック警部は呆然!
ロリマー★ヴァレンタイン・ダイアル
メルチェット大佐★フレデリック・イェーガー
コンウェイ・ジェファーソン★アンドリュー・クルックシャンク
レイモンド・スター★ジェス・コンラッド
ジョシー・ターナー★トゥルーディ・スタイラー
ヘンリー・クリザーリング卿★レイモンド・フランシス
アデレード・ジェファーソン★キアラン・マッデン
レイク警部補★イアン・ブリンブル
ほか
4・動く指1・48分
5・動く指2・48分
足が不自由な兄を名医に見て貰う為に、若い兄妹が引っ越してきた。小さな村では直ぐにトップニュース。2人の端正な容姿は、とても目立っていた。ある日、根も葉もない誹謗中傷の手紙が郵便物に交じるが、2人は努めて気にしないように処分する。村では時々…謎の脅迫状が送られ、数人が被害に合っていた。牧師の妻モード★ディリス・ハムレットはマープルに調査を頼む。数日後、とうとう犠牲者が出てしまう。被害者は弁護士の妻アンジェラ★エリザベス・カウンセル。警察は現場に落ちていたメモを遺書と判断し結論付けるが…マープルは不自然だ!と感じていた為、暫く聞き取りをするなど観察を続けていた。すると…メイドが第二の犠牲者となり、確信を得る。そこには意外な真相が隠されていた。
兄ジェリー・バートン★アンドリュー・ビックネル
妹ジョアンナ・バートン★サビーナ・フランクリン
エドワード・シンミントン弁護士★マイケル・カルバー
娘ミーガン・ハンター★デボラ・アップルビー
ガイ・カルスロップ牧師★ジョン・アーネット
オーウェン・グリフィス医師★マーティン・フィスク
妻エリル・グリフィス★サンドラ・ペイン
召使いベアトリス★ジュリエット・ウェイリー
ほか
6・予告殺人1・53分
7・予告殺人2・54分
8・予告殺人3・52分
ある朝、新聞にひと際目立つ広告が掲載され、好奇心をくすぐられた者達がリトル・パドックス館に集まった。掲載にあった予告時間…19時に事件が起こる。通常ならばその場に集った者達が目撃者となるのだが…丁度ピンポイントでブレーカーが落ちた為、19時には暗闇という特殊な環境になっていた。従って曖昧な記憶を辿り、クラドック警部★ジョン・キャッスルは参加者の証言を纏める。程なくしてヘンリー卿★レイモンド・フランシスから、マープルに相談しろと伝言を受けた為、リュウマチの治療でホテルに滞在している彼女を尋ねた。この時には既に結構な情報を得ていたマープルの推理が真実に近付いていく。彼女の能力に触れ、クラドック警部もまた肯定せざるおえなくなる。そのくだりは誰に変わろうと、光景は変わらない。今回の推理も冴えわたる。
館の主人レティシア★アーシュラ・ハウエルズ
同居人ドラ★ルネ・アッシャーソン
同居人ジュリア★サマンサ・ボンド
ジュリアの兄パトリック★サイモン・シェパード
同居人フィリッパ★ニコラ・キング
隣人エドマンド★マシュー・ソロン
隣人ヒンチクリフ★パオラ・ディオニソッティ
隣人マルガトロイド★ジョーン・シムズ
イースターブルック夫人★シルヴィア・シムズ
料理人ハナ★イレイン・アイヴス=キャメロン
ほか
9・ポケットにライ麦を1・51分
10・ポケットにライ麦を2・52分
亡くなった被害者の男性は投資会社の社長。生前は相当なワンマンぶりで、周囲からの心象は良くなかった。この事件の捜査に当たるのはニーレ警部補★トム・ウィルキンソン。担当した医師は、植物性の毒が原因だと自信を持って答えた。所持品の「少量のライ麦」に謎が残るが、事件は公開される。次々に関係者から聞き取り調査を行うが、突然な事で動揺していても悲しんで居る者はいない。被害者宅で働く使用人と縁があったマープルは事件記事を読み、気にかけていた。外出先で耳にした童謡が何故か気になるが、推理に至るまでの素材不足でモヤがかかっているように感じる。その後毒は悪意を持って使用された事が判明し、被害者の意外な癖と朝食に注目された。少女からの電話でマープルが謎解きに本腰を入れる。そんな矢先に第二の悲劇が起こってしまう。しかしその速報からモヤが晴れ、真相が見え始める。
被害者レックス・フォーテスキュー★ティモシー・ウェスト
長男パーシバル★クライヴ・メリソン
パーシバルの妻ジェニファー★レイチェル・ベル
次男ランス★ピーター・デイヴィソン
レックスの妻アデル★ステイシー・ドーニング
アデルの愛人★マーティン・スタンブリッジ
ほか
シーズン2(episode8)
※日本と1クールの区切り方が違うのか⁈
見易さ優先でprimeの仕切りでご案内します。
1・牧師館の殺人1・51分
2・牧師館の殺人2・48分
牧師が不正を疑われて…セント・メアリー・ミード村ではちょっとした火種がくすぶっていた。ある日マープルが庭の手入れをしている事に気付かず、暴言を吐きながら通り過ぎて行った。この事が、後日起きた事件に絡む事になる。夫妻の「お茶と噂話の会」に参加している所にクレメント牧師★ポール・エディントンが顔を出した。用事があると言い直ぐに去ってしまう。牧師館の書斎に入ると…地元の名士であるプロテロー★ロバート・ラングが亡くなっていた。牧師を追ってきたマープルも発見者となり、通報を受けたスラック警部と顔を合わせるなり独特な表現で再会を喜んだ。早速推理を展開するが…そもそもこの被害者には敵が多く、牧師館の会計責任者でもあった為、大勢の容疑者が存在するという厄介な状況になってしまう。
クレメント夫人★シェリル・キャンベル
プロテロー夫人★ポーリー・アダムス
プロテローの娘レティス★タラ・マクガウラン
画家レディング★ジェームズ・ヘーゼルダイン
副牧師ホウズ★クリストファー・グッド
レストレンジ夫人★ノーマ・ウエスト
ヘイドック医師★マイケル・ブラウニング
レイク巡査部長★イアン・ブリンブル
ほか
3・スリーピング・マーダー1・53分
4・スリーピング・マーダー2・54分
ある新婚さんが新居探しをしている。夫ジャイルズ★ジョン・モルダー・ブラウンは地元の出身者。妻グエンダ・リード★ジェラルディン・アレキサンダーはニュージーランド出身。妻はイメージ通りの「理想の家」を見付けたと大興奮!だが夫は反対し温度差があった。結局押し切られ…数日後、このヒルサイド荘(ヴィクトリア朝…風の家)で2人は朝を迎える。改装が入る日、夫の従兄弟から手紙が届き、数日間1人で留守番する事をグエンダは希望した。しかし…良くも悪くも内見の時に感じた感覚は強くなる一方で次第に怖くなる。結局夫からの呼び出しに応じた。この親戚の顔合わせにマープルの姿があり、皆で芝居を鑑賞した際、突然グエンダが錯乱してしまう。流石に困惑したジャイルズは、マープルと共にグエンダの話を聞き解決する決心をした。幾つかの質問の後マープルは何かを察し、忘れるように助言する。しかし2人は納得できず暴走してしまう。そして再びマープルの能力を必要とする事実に突き当たると、グエンダは後悔し始めていた。だが後戻りはもう出来ない。3人は進むしかない事を覚悟する。グエンダは非常に賢く優秀で、マープルが語らずともやるべき事が分かった。
ジェームズ・ケネディ医師★フレデリック・トレビス
弁護士ウォルター・フェーン★テレンス・ハーディマン
退役少佐リチャード・アースキン★ジョン・ベネット
アースキン夫人★ジェラルディン・ニューマン
庭師フォスター★ジャック・ワトソン
元料理人イーディス★ジーン・ヘイウッド
ラスト警部★ピーター・スプラッゴン
マープルの甥レイモンド★デビッド・マクアリスター
ほか
5・バートラム・ホテルにて1・54分
6・バートラム・ホテルにて2・55分
甥の予約してくれたロンドンの老舗ホテル。バートラムに数日滞在予定のマープルは…偶然ホテルに集った人々の人生が交差し、意外な出逢いを繋げる。そんな人間観察にいそしんでいた。マープルは不意に何かが引っかかり、急遽外出先を変更する。強い怨恨の感情に引きずられ、華やかで豪快な女性と、後見人と共にチェックインした可憐な少女に興味を抱く。マープルは距離を取って観察していた為、関係性を確信するまでに暫し時間がかかった。そんなある日、ちまたでは強盗のニュースが注目され、一方では物忘れが酷くなっていたペニーファーザー牧師★プレストン・ロックウッドの行方不明の騒動が、知るべき真実を隠してしまう。推理の間違いを正すべくマープルは、珍しくある「実験」を試みた。
冒険家ベス・セジウィック★キャロライン・ブラキストン
ベスの娘エルヴィラ・ブレイク★ヘレナ・ミッシェル
マープルの友人セリーナ・ヘイジー★ジョアン・グリーンウッド
レーサーのラディスラウス・マリノフスキー★ロバート・レイノルズ
エルヴィラの後見人★ジェームズ・コシンス
ドアマンのマイケル・ゴーマン★ブライアン・マクグラス
フレッド・デイヴィ主任警部★ジョージ・ベーカー
ほか
7・復讐の女神1・53分
8・復讐の女神2・55分
妻との不仲の末、勝手に鍵を変えられて家から閉め出された甥のラファエル★ピーター・ティルベリが転がり込んできた。一方、富豪ジェイソン・ラフィール★フランク・ガトリフの寿命が尽きた。弁護士に託された奇妙な遺言が実行される事になる。マープルは新聞の死亡記事で知り、暫く彼との思い出に浸った。数日後、1通の手紙から驚くべき展開が待っていた。ラフィールからの依頼なのだがヒントが何もない。まるで鍵の無いクロスワードパズルのようだ…とマープルは思った。そしてその一連の状況を監視している者がいるが、まだマープルはその存在にも気付いていない。巻き込まれた形で始まった依頼。彼の意図する事が分からないが、指示通り「史跡巡りのバスツアー」に甥と2人で参加する。彼には「ネメシス」と呼ばれていた。真相を暴く?何の?…ツアーの移動と謎解きに体力を奪われるマープル。いつ頃からか…生前に全ての段取りを付けていた事に、彼の想い通りに動かされている気分になる。そんな矢先、ラフィールの屋敷があるアビー・デューシス村を訪れ、ツアーの参加者が犠牲になった。それまで幾度となく怪しい動きをしていた者たちの正体が明らかに…。全てが終わった時、何が待っているのだろうか。
ラフィールの息子マイケル★ブルース・ペイン
元校長エリザベス・テンプル★ヘレン・チェリー
添乗員マッジ★ジョアンナ・ホール
犯罪心理学のワンステッド教授★ジョン・ホースリー
ツアー客クック★ジェーン・ブッカー
ツアー客バロー★アリソン・スキルベック
クロチルド・ブラッドベリ-・スコット★マーガレット・タイザック
クロチルドの妹ラヴィニア★ヴァレリー・ラッシュ
クロチルドの妹アンシア★アンナ・クロッパー
ほか
パディントン発4時50分
(クリスマス番組)・109分(1987年)
午後4時50分にロンドンのパディントン駅を出発する列車に乗車したマギリカディ夫人★モナ・ブルースは、数分後に恐ろしい光景を目にする事になる。出発後に気が緩みウトウト…。ふと窓の外を見ると、もう1台並走して走る汽車が目に入った。偶然ブラインドが跳ね上がった席で、男に首を締められている女性の姿を目撃してしまう。しかし気が動転しているうちに見失ってしまった。駅員や警官に信じて貰えずに傷心の夫人はマープルの元へ。彼女の話をゆっくりと聞き出し全てを信じた。翌日、彼女の人となりを保証した上でクラドック警部を尋ねた。しかし、何処からも証拠が出ず捜査は2日間で打ち切られてしまう。怒りのあまりマープルは珍しく警部相手に皮肉をぶつけてしまった。諦めた訳では無い。クラッケンソープ氏の邸宅に目星を付けて、丁度休暇中だというスーパー家政婦ルーシーを誘い、邸宅の家政婦として採用して貰う作戦を決行。マープルの思惑通り、何の問題も無く採用され、数日に渡り怪しい場所を探した。もちろん完璧な家政婦の仕事の傍らに…。科学的な証拠を手に入れ確信に変わり、目的の被害者を発見成功!スラック警部はバツが悪そうだった。犯人の特定に手間取っていた間に、次の犠牲者が出てしまう。引き続き親戚一同が容疑者となり、殺伐としていく。マープルはダッカム警部補★デヴィッド・ウォラーの一声で、堂々と捜査情報を知る事が出来るようになり、推理もはかどって行く。
家政婦ルーシー・アイルズバロウ★ジル・ミーガー
当主ルーサー・クラッケンソープ★モーリス・デナム
長女エマ・クラッケンソープ★ジョアンナ・デヴィッド
クインパー医師★アンドリュー・バート
次男セドリック・クラッケンソープ★ジョン・ハラム
次女の夫ブライアン・イーストリー★デービッド・ビームズ
三男ハロルド・クラッケンソープ★バーナード・ブラウン
バレエダンサーのアンナ・ストラビンスカ★ジュリエット・モール
ほか
カリブ海の秘密・107分(1989年)
少し体調を崩していたマープルは、甥の勧めでリゾート地…カリブ海の島へ静養に出かけていた。ワンピースでお洒落しているのに、あまり楽しそうには見えない。どうした事か編み物や人間観察も楽しめないのだ。何だか退屈に思えてテンションが落ちていた。そこに現れたお喋りな男パルグレイブ★フランク・ミドルマスにイライラをぶつけてしまった。これが彼との最後の会話になってしまい悔やまれる。翌朝、パルグレイブが亡くなったと知らされた。マープルは昨日彼が言っていた言葉を思い出し、違和感を考える。その頃マープルの世話係は、暇を持て余していたマープルを彼女の住む村へ連れて行った事を咎められていた。そしてこの少女が、パルグレイブの部屋で何かに気付いた為、無残な姿で発見される事になる。更に、容疑者となったのがホテルのオーナー・モリー・ケンダル★ソフィー・ワードだという事に皆がショックを受けた。しかし事件が起こる少し前からモリーの様子がおかしい事に数人が気が付いて居た。得意分野の謎解きを始めた事で、マープルの目の色が変わる。
実業家ラフィエル★ドナルド・プレザンス
モリーの夫ティム★エイドリアン・ルキス
グラハム医師★T.P.マッケナ
客エドワード・ヒリングドン★マイケル・フィースト
ヒリングドン夫人★シーラ・ラスキン
グレッグ・ダイソン★ロバート・スワン
ダイソン夫人★スー・ロイド
秘書エスター・ウォルターズ★バーバラ・バーンズ
マッサージ師ジャクソン★スティーブン・ベント
メイドのヴィクトリア★ヴァレリー・ブキャナン
ウェストン警部補★ジョセフ・マイデル
甥レイモンド★T.R.ボーエン
ほか
20・魔術の殺人・111分(1985年)
マープルはいつもよりも少し華やかな出で立ちで、ロンドンのホテルに若い頃からの友人ルース★フェイス・ブルックを訪ねた。華やかな身なりの彼女と久しぶりの再会を喜ぶ。彼女の人生は余りに忙しく、姉妹で合計6回もパートナー・チェンジをしている。その都度親戚・家族が増えて行き、マープルは把握困難だと笑った。彼女の相談とは妹のキャリールイーズ★ジーン・シモンズの事で、マープルは妹の屋敷へ向かう事になる。現在の夫はルイス★ジョス・アクランド(3人目の夫)屋敷で非行少年たちの更生施設を運営しているが、色んな意味で難航している。直ぐに殺気立つ更生途中の少年たち。敷地内を案内してもらうが緊張感が漂う。しかしそれとは別の…異様な空気にマープルは胸騒ぎを覚える。翌日、彼女の義理の息子クリスチャン★ジョン・ボットが急に訪れると知らせが来ると少し慌ただしくなった。しかしマープルの人間観察には、ちょうど良い自由時間が出来る。独りでいればおのずと誰かが立ち止まり、色んな話をしてくれた。そしてルーズまでが合流し、クリスチャンが到着すると…ルイスと内緒話している。休憩中のマープルは偶然聞いてしまう。一気に賑やかな食卓となり、ルーズが持参した映画の上映を楽しもうとした時、使用人のエドガー★ニール・スウェッテナムの様子が急におかしくなる。ルイスがなだめすかした頃、クリスチャンが⁈通報で駆け付けたのは…レイク巡査部長とスラック警部。またもや驚きの再会だ。マープルはルースから予感を聞いていたのに防げなかった事に心を痛める。全力で真実を追求するとルースに誓う。この事件には裏があると言い切る。陰謀が隠されていると…。推理を始める前に、マープルは昔話を始めた。
孫ジーナ★ホリー・エアード
義理の息子アレックス★クリストファー・ヴィリアーズ
娘ミルドレッド★ジリアン・バージ
ほか
鏡は横にひび割れて・115分(1991年)
ある日、ドリーは新しいペンキの匂いを感じながらルームツアーをしている。雑誌に出て来るような家電に心躍らせる。有名な映画女優のマリーナ・グレッグ★クレア・ブルームとプロデューサーの夫ジェイソン・ラッド★バリー・ニューマンが数日前に引っ越してきた!小さな村ではビックニュースだ。あっという間に知れ渡る。数日後、村民を邸宅招いてのパーティーが模様され、女性陣はお洒落にも力が入る。村民たちは浮かれていたが、それも事件が発覚するまでの僅かな時間のお楽しみとなる。犠牲者はバドコック夫人で毒殺。捜査に当たる顔ぶれも賑やかだった。ロンドン警視庁から派遣されてきたクラドック警部。スラック警視。レイク巡査部長…そしてマープルの名が出て笑みを浮かべる3人。早速クラドック警部とレイク巡査部長が訪ね助言を伺う。
ギルクラ医師★ノーマン・ロッドウェイ
マープルの友人バントリー夫人★グウェン・ワトフォード
ラッドの秘書エラ・ゼイリンスキー★エリザベス・ガーヴィー
被害者バドコック夫人★ジュディ・コーンウェル
ホウズ牧師★クリストファー・グッド
甥レイモンド★T.R.ボーエン
ほか
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まとめ
数日前からパッケージの彼女が気になっていましたが、まだレビューの数字が増えていなかったので様子をみていました。「連休」も手伝って試しに1話…見てみようかな…が始まりでした。「刑事コロンボ」同様の深夜帯で放送されていたような映像具合に…懐かしい気持ちが蘇ります。
時代背景、ティーカップ。お茶の時間にケーキの数々…とオープニングの画から…「赤毛のアン」が脳裏を過ります。そして長閑な村の小道は…アンがダイアナの家へ向かう森を連想。日本だったら…?🙄虫刺されやら蛇にヒル…バリバリ昭和の祖父母の家を想像したら、蚊取り線香の匂いを感じたような気になりました🤣
主人公だけでなく年配者の登場が多い点にも注目です。凄いのは長台詞を淀みなく掛け合うシーン。老若男女を問わず、プロの俳優が揃っています。色んな意味で勇気がもらえる物語でした。
あとは…何と言っても★ジョーン・ヒクソン氏の魅力ですね。特殊メイクを疑った失礼を、ごめんなさい🙇♀️初登場から回が進むにつれ足取りも軽く、言動が生き生きして行く事。狙ってやっているのでしたら、すっかり私はマープル・ワールドにハマった1人という事です😆アチコチに出向くフットワークは、実年齢を知って心配になる程で、完全に混同しておりました。
全体的な洋風のお洒落感は時代背景がブレず、シロクロ映画やテレビ番組への興味をそそり、リメイク作品を含めて鑑賞の幅が広がりそうです。「今夜ロマンス劇場で」や「キネマの神様」「エアガール」「エージェント・カーター」とかも連想しました。
お洒落と言えば…数々の帽子🥰ふと…柴咲コウさんのYouTubeで、外国の帽子屋さんで数点購入している動画を思い出しました。彼女のイメージが勝手に独り歩きをしていて…意外とシンプルな感覚なんだな…と思った記憶があります。脱線しましたが…マープルを始め多種多様な帽子のコレクションも注目です!(旅行先のシーンで帽子のチェンジを見付けると…荷物の何処に入っていたのか?買ったのか?気になりました。笑)
これだけ集中的に鑑賞を重ねたので…(西洋の家具に馴染みが無いわたくしは)唯一ホテルの一室での使用感と、アガサ・クリスティー氏の世界(テーブルの下でお茶会🥰)が夢に登場しました。
名俳優に「目で演じる役者」や「口元が魅力的な役者」が多いと聞きますが…★ジョーン・ヒクソン氏もまさに!です。翡翠のような瞳はサングラスが必要では?なんてリアルに心配したりして…😝髪型や髪色。流行も取り入れながらの…年齢相応なお洒落を、2000年前の映像から学びがあって驚きました。今後、取り入れてみようと思います。
イギリス映画なので、イギリス英語の発音は聞き取り易かった気がします。年齢や性別によって癖があったり、推理物語で物騒なフレーズは多めですが、英語の教材に丁度良い気もします。
名女優であり、10人の母でもあった★ジョーン・ヒクソン氏(永年92歳)のご冥福をお祈りいたします。アガサ・クリスティー氏の切望した「ミス・マープル」シリーズで、また逢いましょう❣
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おまけ
👇時系列が順不同ですが…
「ミス・マープル」のシリーズになります。
アガサ・クリスティ氏は生前、映画化された自分の作品にあまり満足していなかったようです。彼女の死後、遺産管理を担当した孫(マシュー・プリチャード)曰く…彼女は「テレビにもあまり関心がなかった」そう。
批評家からは関心を持たれなかった作品の方が観客の人気を集めた。その他の短編やトミーとタペンスシリーズ、アガサ・クリスティー氏の犯罪パートナー・シリーズへと繋がって行く。それらの成功があったから、彼女の最も有名な探偵「ミス・マープル」のシリーズを制作する事になった。
「鏡は横にひび割れて」は、1980年に映画化されており、アンジェラ・ランズベリー氏が主演。同じ制作会社がテレビ映画として「カリブ海の秘密」と「魔術の殺人」をヘレン・ヘイズ氏主演で撮影中だった。故にこれら3作のドラマ化が最後になる。
★ジョーン・ヒクソンは「ミス・マープル/夜行特急の殺人」や「なぜエヴァンズに頼まなかったのか」に脇役で出演していた。そして1946年に「死との約束」の舞台出演しクリスティ氏から「いつか私の愛するミス・マープルを演じて欲しい」とメモを送られている説に繋がる。※マープルのモデルは自身の祖母だったと言われています。
ヒクソンは1989年の「カリブ海の秘密」以降、他の作品には出ないと誓っていたが…説得され復帰(1991年・1992年)2作に主演したのが最後となる。
暫くは「お茶の習慣」が続きそうです。あ。ティーカップのマナーは「岸部露伴」から学び、ブランデー入り紅茶は「ミラクル・ヤン」⁈又は「ユリアン・ミンツ」から学びました😆食事はナイフとフォークを使用。テーブルマナーがマイブームです(笑)そして生活し易い部屋を目標とする中で、気付くとアンティーク調…家具のリメイクを考えていました。古い物を見直し、病と共に私の暮らしを整える❣そんな学びに繋がっています🍀
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読んでくださり
ありがとうございました。
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