思い思いの回想の邪魔にならない…優しく心地の良い音楽のみのアニメーション版であるが、長澤まさみさんがナレーションする12分弱の短編アニメーション版も存在するようです。
視聴した作品は…
La maison en petits cubes
監督=加藤久仁生氏
※アカデミー短編アニメ賞を受賞した初の日本映画である。
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2008年・12分
Amazon prime videoより
(会員でも一部地域の方は視聴出来ない可能性があります)ご注意ください。
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音楽
近藤研二氏
※ギター、ウクレレを中心とした弦楽器奏者。沢山のアーティストと共演経験あり。映画、アニメなど…の音楽も幾つか手がけている。栗コーダーカルテットではリコーダーを担当していた。
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ナレーション
長澤まさみさん
※興味があるので、いつか機会があれば鑑賞してみたいと思います。
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おおすじ
家族の写真が部屋の壁一面に、所せましと飾られている。パイプを銜えた老人が目を細める。徐に床下への入り口を開くと、釣り糸を垂らす。
着水の音が聞こえ、常に聞こえる波の音から海釣りを連想させた。外国のアパートマンのような…独身にはちょうど良い広さの可愛らしい装飾が並ぶ部屋。
その部屋の外観は…海の中に建っており、周囲には幾つかの建物が見える。船で移動する人が行きかっている。
そして、全貌が明らかに…。海の中には、増設されて来たであろう部屋が沈んでいる。海水が引けば高層ビルに相当しそうだ。しっかりと形状が残っている。
家族が何人も居る家は、それなりに部屋数が粘土のように繋がっている。水圧のお陰で成り立っているのだろうか?全体を見渡すと…まるで積み木を積み上げているようだ。
ある日、目覚めるとベッドの足が海水に浸かっている。仕方なしに数日かけ、丁寧にブロックを積み上げて行く。上の一部屋が完成。
海水に浸かった家具を、小舟で回収していると、大事なパイプを落としてしまう。運悪く扉が開いていた為、パイプは2部屋下へ落ちて行く。
一度は諦めたが、馴染みのパイプを拾いに行こうと決める。タンクを背負いダイビング開始。ゆっくりと潜って行くと…1部屋毎に思い出が蘇る。
それはまさに、老人の人生を振り返る記憶。
写真とは別の回想は広がる。
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まとめ
思わず…one-piece📚の水の街ウォーターセブンを思い出しながら…日常生活を想像しました😆
また…。幼少期に手にするページの少ない絵本と、それらの置かれた図書館の匂いを想い出していました。非常に懐かしい…。
若干12分の間に色んな事を考えました。この回想は、老人にとって寿命の前の走馬灯なのか?とか…夫人との思い出から、巣立った我が子に連絡を取るのか?とか…老人の過去より未来が気になりました。
そして単純な私は、今夜のおかずを魚にしました😆色んな解釈にも興味が湧いたので、設定を変えてみなさんのレビューを読んでみたいと考えています。3桁の解釈👀!とっても楽しみ🎶
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おまけ
「幾重にも積み上げられた家」を描き、加藤氏が絵を平田氏に見せた事が始まりだったという。
平田氏が世界観の面白さに興味を持つ➡ストーリーを書き上げた➡ストーリーに沿って制作が進められた。と、いう事だ。
純粋に…興味を惹かれた事に納得がいく。「絵」からも「中身が知りたい」衝動にかられた。
あらすじと「12分」という短さ、レビューの高評価も加え、鑑賞に迷いは無かった。そして見終わった今も、観照に浸る自分が居る。
感想は人それぞれであっても、キッカケとして認知して貰う為に、記事にしたい!と思いました❣🥰
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最後までお付き合い下さり
ありがとうございました。
🍀✨🤗✨
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