★小栗旬さん★忽那汐里さん★佐々木蔵之介さん…他、声だけでも存在を感じれる俳優さんにも注目❣
※大正後期を中心に活動した童話作家・宮沢賢治氏によって書かれた童話です。代表的な童話の1つで、生前に発表された数少ない童話の1つでもあるという…。
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視聴した作品は…
グスコーブドリの伝記
監督・脚本=杉井ギサブロー氏
監修=天沢退二郎・中田節也
原作=宮沢賢治
※推定とされているが…
苦労して育ったネネムが世界裁判長にまで上り詰めたのに、慢心によって転落する…。ばけもの世界を舞台とした「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」をその「ペンネンノルデは今はいないよ」というメモが残されている事から約10年の間に作り変えられたと考えられている⁉。
賢治氏は佐藤一英氏(詩人)が編集・発行した雑誌(児童文学)の創刊号に「北守将軍と三人兄弟の医者」を発表。続いて今作を発表した。(「グスコンブドリの伝記」が完結しない段階で「グスコーブドリの伝記」の清書を行った説もある。
「兄・賢治の生涯」から、この作品の執筆をめぐるエピソードが幾つか出ていて、伝記2作品を比較すると…確かに細かいエピソードの描写を省略した箇所が幾つか存在しているとなったようだ。一旦送った後に書き直しを求められたか⁈という意見もあるという。どの説も非常に興味を惹かれる内容であり感慨深い。これらを踏まえた上で、もう一度視聴に至った。
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2012年・106分
Amazon prime videoより
現在prime会員は無料で視聴が可能です。
(会員でも一部地域の方は視聴出来ない可能性があります)ご注意ください。
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主題歌
🎤小田和正
「生まれ来る
子どもたちのために」💿
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登場人物紹介
グスコー・ブドリ★小栗旬
グスコー・ネリ★忽那汐里
コトリ(人さらいの男)★佐々木蔵之介
語り・クーボー博士★柄本明
グスコー・ナドリ★林隆三
ブドリの母★草刈民代
赤ひげ★林家正蔵
てぐす工場主★内海賢二
学校の先生★桑島法子
赤ひげの奥さん★小宮和枝
赤ひげの父★亀山助清
赤ひげの隣人★岩崎征実
ナカタ★宮本充
ペンネンナーム技師★キートン山田
材木工場の工場長★星野充昭
観測員★遊佐浩二
世界裁判所の羊男★柳原哲也
(原作には登場しないオリジナル)
その他
財城里佳
浅井慶一郎
岩澤俊樹
後藤光祐
斉藤貴之
烏丸祐一
布施川一寛
小林茉莉子
坂本知穂
新原さおり
池田汐里
青木美帆
粕谷彩乃
ほか
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おおすじ
美しきイーハトーヴの森で、ブドリ★小栗旬は木こりの父=グスコー・ナドリ★林隆三、母★草刈民代と妹のネリ★忽那汐里の4人で幸せに暮らしていた。笑い声と笑顔の絶えない、仲の良い家族である。
雨にも負けず
風にも負けず…
授業では「宮沢賢治」を学ぶ。
学校から帰宅すれば、妹を連れて森へ出かけた。ある日の夕食時、兄妹が森で白い鳥を見た話を両親に話す。家族団らんの何気ない会話であった。しかしこの頃から徐々に冷害に悩まされ始め、遂には恐ろしい大間伐がやってくる。
あらゆる冷害が森を飲み込み、皆の生活は深刻な貧困に陥って行く。全く回復の兆しも無く、皆が途方に暮れる。大人も子どもも空腹を紛らわす事に限界が訪れて、身も心も疲弊していった。子どもながらにブドリも危機的状況を感じる。
帰宅した両親の顔にも笑顔は無い。季節が変わっても飢饉が進むばかり。何処までも雪に埋もれた真っ白な世界が広がるだけ。そんなある夜父親が家を出て行った。塞ぎ込んでいた母が父を探しに森へ行くと言い出し、残り僅かな食料を2人で少しずつ分けて食べなさい…と家を出た。直ぐに追いかけたが、母の姿は吹雪に遮られ消えてしまう。
ブドリは必死にネリを守ろうとしたけど…子ども1人では、もうどうにもならない。そんな時…突風と共に現れた人さらいの男★佐々木蔵之介=コトリに、弱り切ったネリをさらわれてしまう。力尽きて倒れ込んでしまったブドリだったが…気が付くと目の前に大男が立っており、仕事を手伝えと言う。
「あみかけ」の仕事をすれば食べ物が手に入ると聞き、言われた通りに仕事を始める。暫くして休憩の合図があり、自分の家へ戻ってみると…そこには「てぐす工場」の看板が⁈さっきの大男は工場主★内海賢二だった。ブドリの家はもう彼の家では無いという。
そのまま暫し…幻想的な状況を他監視していたが、程なくしてブドリは、独りで里へ下りる決心をする。すると…オリザ(稲)畑で働く赤ひげ★林家正蔵に出逢い、彼の家に住み込みで仕事をさせて貰う事になる。
赤ひげの家族はブドリを暖かく迎えてくれた。赤ひげと共に畑に出ると…病気にやられている事に気付く。赤ひげの奥さん★小宮和枝曰く肥料を与え過ぎたらしい。直ぐに手を打ってみたものの…改善は見込めなかった。そこからの赤ひげの決断は早かった!蕎麦に切り替えた事で、なんとか冬を越せる程の貯えを得る事が出来た。
ブドリは冬ごもり中、息子さんの本を貪るように読み漁った。その中には学校で学んだものもあり、ちゃんと身についていた。そして…オリザはやっぱり肥料のやり過ぎで失敗した事も分かる。そうした学びは、その年の夏には成果を出す事が出来た❣赤ひげと2人小躍りして喜ぶ。
しかし…翌年、今度は全く雨が降らなくなり日照りが続く。貯えも底をつきつつある。ある日、もうブドリを雇っている余裕がなくなってしまった…と、赤ひげが打ち明けた。こうして数年ぶりに再び旅に出る事になる。
イーハトーヴ市へ向かう列車で不思議な体験をした。不思議な感覚を覚えながら、ネリを連れ去った顔を見かける。軽快に逃げていくコトリを必死で追いかけながら…ブドリは妙な違和感を感じていた。結局見失ってしまう。
赤ひげの家で学んだ本からクーボー博士★柄本明を尋ねると…。ブドリの提示したノートに感心した博士に、火山局で働く事を勧められる。博士に出逢い学問を学び、ペンネンナーム技師★キートン山田の元でイーハトーブ火山局の技師になったブドリは今まで経験してきた…噴火被害の軽減や、人工降雨を利用した施肥などを実現化させた。
立派に成長を遂げたブドリだったが、またしてもイーハトーブの地に深刻な冷害が忍び寄る。ブドリは飢饉を回避する方法を必死で考えた…。
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まとめ
「冷害による飢饉で両親を失い、妹と生き別れ、工場に労働者として拾われるが火山噴火の影響で工場が閉鎖…」文字で理解した世界に比べると、アニメと容姿でこんなにも柔らかく感じる事を単純に驚きました。しかし精神的な部分で対象年齢が少し引き上がるのかな…と思います。
農業を始め、宮沢賢治氏が体験した事が反映されているという「ありうべかりし自伝」繋がりから語られる事も多い。その一方で「自己犠牲を過度に美化した内容」に批判もあった。この辺は関係者も想定内なのだろうと、私的に感じている。
発表時の挿絵の6点を棟方志功氏(版画家)が無名時代に手掛けたと知り、興味に誘われて検索で追いかけて見た。しかし作品の絵に浸った感想を、40年後の棟方氏の文章にかき消されるとは…思いもしなかった😱❕
「その絵を描いた記憶が薄すぎる」と述べ「けれども確かに、わたくしの、その頃の絵ですから仕方のない事です。―少し、思い出されるのは、これは確かに「ムナカタシコウ」の絵に違い無いという事だけです。」え⁈😲どーいう事?となった訳です。※6点の挿絵中4点には棟方氏による署名の添え書き記載あり
作中の「発電所」は執筆から約30年後にフランスで実現。「もっとも重要な作物」オリザはイネ(稲)「オリザ・サティヴァ」に由来する。「水田」は「沼ばたけ」と表記され「田んぼ」という言葉は使用されていない。先の衝撃のおかげで、これらの情報が右から左へ…すぅ~っと…。
物語のラストで登場する問題のくだりは…大々的に問題視され始めた頃に分かり易い描写の例として紹介される事が多くなったようです。後に冷害悪化説が浮上するが、賢治氏はそれも認識した上で実在する火山を執筆したのではないかとも言われている。
妹ネリの人生が気になっていたので、ネリを含む登場者のその後が原作で回収出来てホッとしています。情報を拾い過ぎて膨らんでしまいましたが…
初見は呑気に連想する作品を並べ…「ハウルの動く城」「魔女の宅急便」「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」…⁇🤔流れる曲は…🎤小田和正氏かな?🙄なんて考えながら、鑑賞しておりました。なんだかよく知っているような…凄く馴染みの深い感覚が強かったように思います。
視聴後に情報収集したら…
😲へっ❓❗言葉を失いました。
恥ずかしながら…宮崎駿氏の新作だと思っていたんです💧有名な…「雨にも負けず… 風にも負けず…」に!あぁ宮沢賢治集ですなぁ…なんて🙈これだけで「したり顔」しとりました事を深く反省致します。
それから…話が飛びますが…「赤毛のアン」を見れば、紅茶やケーキ、タルト、クリームシチューなどが食べたくなり、「もののけ姫」ではビーフジャーキーや猫まんま。「ラピュタ」を見れば…食パン目玉焼き乗せや肉団子入りスープが飲みたくなる。(いわゆるジブリ飯)今作ではトマトスープ(コンソメベースの次は鶏ガラベースへ🥰)と食への刺激を貰いました。
パッケージにひと目惚れして開いた扉は、色んな扉に繋がって行き、情報の大容量に満足した気分になりました😆1994年にアニメ化され、2012年に再度脚本された今作。色々と学んだら…2度目の視聴では、ちょっぴりもの哀しい気分になったりもしました。
またいつか鑑賞する時まで…👋
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最後まで読んで頂きまして
ありがとうございました。
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