nyanko観た映画たち🎬️タイトル保管

時々アニメやドラマ…その他も視聴 🍀✨🤗

博士の愛した数式🎥日本映画を視聴👀

寺尾聰さん浅丘ルリ子さん深津絵里さん齋藤隆成さん吉岡秀隆さん…が、訳ありの5人の人物たちを好演。これは嬉しい裏切りであり、パッケージの第一印象から…とある数学博士の夫婦の物語かと単純に想像していたので反省する。都会の雑踏から離れた…移動手段は最低でも自転車。そんなイメージの長閑な場所が舞台。(原作では杏子=「私」の目線で描かれていると言うが)今作では…杏子の息子(ルート少年と数学の教師になったルート先生)の目線で描かれている。「数式は日常のあらゆる場所に溢れている」…と。それでいて、人の繋がりや罪、罰…喜怒哀楽…の中で今を受け入れながら、美しい数式に目を向け穏やかに生きるという…。とっても感慨深い映画です。

 

視聴した作品は…

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博士の愛した数式

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美しい数式の世界で生きる数学者の記憶は80分

 「愛するN」と罪と罰

    絶対ルールは戒めの距離

         人生とは⁈・・・。現実を受け入れるには?

2006年・117分

博士の愛した数式

Amazon prime videoより

現在prime会員は無料で視聴が可能です。

(会員でも一部地域の方は視聴出来ない可能性があります)ご注意ください。

 

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脚本・監督=小泉堯史

原案=放浪の天才数学者エルデシュ

小説の原作=小川洋子

   原題は「数字だけを愛した男」

イラスト=戸田ノブコ氏

😆{映画では数学の教師になった「ルート」目線で描かれているが、原作では「」つまり母親杏子の目線であるという。逆輸入的に本を読む機会を楽しみにしたいと思います。

 

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主題歌

永遠と真理のテーマ

〜エンディング・タイトル〜

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登場人物紹介★俳優

博士寺尾聰
杏子(「私」)深津絵里
ルート齋藤隆成
先生(19年後のルート)吉岡秀隆
未亡人浅丘ルリ子
家政婦紹介所所長★井川比佐志
少年野球の監督頭師佳孝
家政婦★茅島成美
能楽師観世銕之丞
薪能の客小川洋子カメオ出演

ほか

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おおすじ

※鑑賞後、個人的におおすじを纏めてみました。

 

一つぶの砂に 一つの世界を見
一輪の野の花に 一つの天国を見
てのひらに無限を乗せ
一時のうちに永遠を感じる
          ウィリアム・ブレイク

 

教壇に立った数学の教師は「ノートを取る必要が無い」と言い自己紹介を始めた。「母子家庭で育った事」「手に職の無い母に出来た仕事は家政婦だった事」「母の派遣先の環境と依頼人たちの話」「ある日、学校帰りに派遣先へ通うことになった事」などを、読み聞かせのように穏やかな口調で語る。

 

 

ルート先生吉岡秀隆の母=杏子深津絵里が受けた依頼人は…事故で足を悪くしたという…どこか影のある女性。依頼内容は「義弟が住むハナレの家事全般」義弟=天才数学者の博士寺尾聰は、不慮の交通事故で…たった80分しか記憶がもたないという。毎日、一からのスタートになるのだ。そして何を喋っていいか混乱しないように…言葉の代わりに数字を持ち出すようになってからは、会話のキャッチボールが続かない。家政婦が長続きしないのは、この辺が理由なのでは⁈🤔と思われた。

 

 

さいわいコミュニケーションのスキルが高かった母は、最初こそ叱られたが…。博士がにこやかに語る日常の中で散らばる数式に興味を持つと、博士との会話が楽しくなる。数式の美しさ、キラキラと輝く世界。純粋に数学を愛する博士に惹かれ、次第に数式の中に秘められた、美しい言葉の意味を知った。ある日、話の流れで10歳の息子が1人で留守番している事を知った博士は…学校から直接ここ(博士の家)にきて夜ご飯を一緒に食べる事!と言い出す。本来は契約違反となるのだが、上司も特例としてくれた。

 

 

初めての顔合わせで挨拶をしたの頭を撫でた博士は、頭の平たい感触から「君はルート(数式のルートの事)だ」と言ったのが始まりだったと語る。その日、博士のスーツに新しいメモが増えた。(忘れてはいけない事をメモし、ジャケットに留めている)それから周囲に転がる数字を拾い集めて、博士が教えてくれたように…現在のルートが教室の黒板に並べて生徒に教える。物語の一部のようで、生徒も聞き入っていた。時折質問を混ぜながら、集中を途切れさせず、ちゃんと数学の授業にもなっている。

 

 

事故以前の記憶は残っており、数式の他にも「野球」というワードからも話題は盛り上がる。夕食の時間は、特に楽しそうな笑顔と笑い声が響き渡っていた。こんな光景を母屋から見ていた義姉は、言い知れぬ感情から心をかき乱される。

 

 

好奇心旺盛なルート少年との交流は、博士にとっても良い刺激になっていた。ルートが所属している少年野球チームの練習に参加したり…ついには試合の観戦に出かけるまでになった。こうして引き籠りがちだった生活は一変する。だが、気持ちとは裏腹に体がついていけず、知恵熱だったのか?無理がたたったのか⁈博士は倒れてしまう。当然杏子が看病する流れとなるのだが…

 

 

良い関係性が築けて、張りがあり楽しかった毎日に暗雲が立ち込める。人間のサガも隠さずに物語は佳境へ…。気付けば、いつの間にか黒板は埋まっていて、聞き慣れない言葉が並ぶも物語を当てはめると…なんとなく理解出来る気がした…。

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まとめ

歌手よりも俳優のイメージが強くなっている寺尾聰さん。ドラマからだと…📺「ラストマン-全盲の捜査官-」や📺「人生最高の贈り物」の出演が思い浮かびますが…今作では「博士」という役柄が、とてもシックリくる映画でした。自然に流れ込んできて…嫌味が無かったです。これは演出家のおかげなのか?原作者の案なのか?作り手にも興味が湧きました。

 

 

そして!直近のドラマでは、弾けた役を演じていた吉岡秀隆さんの「これぞ吉岡さん」な仕上がり。浮きもせずにシックリとハマっています🥰

 

深津絵里さんの演技の「色」も健在で、一生懸命で可愛い杏子でした。他の出演作品「踊る大捜査線」や「きらきらひかる」も観て見たくなりました。

 

ルート少年を演じた★齋藤隆成さんに至っては、意識していたのなら尚の事…高評価でしょう!ルート先生たる吉岡秀隆さんの雰囲気が丸写しで感心してしまいます。ルート先生は、こんな感じの少年だっただろうな…と思いましたもの…🤭とにかく仕草や表情もバッチリでした💮

 

ベテラン枠では、浅丘ルリ子さんの影のある女性の演技が深い🥰現在の方が「昭和」を感じさせられ、昭和の時代の浅丘さんは逆に「今風」を感じる…のは私だけでしょうか?😆「やすらぎの郷」では、元夫との共演に注目を集めていましたが…八千草薫さん加賀まりこさん同様、モニター越しにも存在感が伝わり、演技に感情をわし掴みにされた…😢そんな記憶が残っています。

 

 

物語のラストでは、余韻に浸りながら…なんだかホッコリ感に包まれました。視聴者側に委ねる感じで終わっている所も気に入っています。出会いに感謝❣✨

 

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最後まで読んで頂きまして

ありがとうございました。

  🍀✨🤗✨

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